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キングスマン:ゴールデン・サークルのmazdaのレビュー・感想・評価

3.9
"おかえりコリン·ファース!!"
大好きな「マナーが、作るんだ。人間を。」がまた聞ける!!!!

1を映画館で見終えた直後から楽しみでしかたなかった待望のキングスマン2!!
ロンドンにきて初めての映画館観賞1本目がこれなの嬉しい。ようやく慣れ始めた馴染みのあるロンドンの町並みの舞台に親近感を感じる。。!!
日本よりもバリアフリー上映の本数がどこの映画館も多くて、とてもなめらかブリティッシュイングリッシュだけじゃ理解できないからサブタイトル上映で観賞。とはいえ日本語字幕に比べると圧倒的に読む+理解のスピードが遅いから読んだと思ったら切り替わってついてくのに必死。字幕の理解度は正直50%って感じだったけどアクションムービーだし続編だしでストーリー的には十分楽しめた。

開始早々ぶっとばしまくってて映画見初めて10分で口ぽかーんの唖然とする展開に、こっからどう良い方向に立て直すのかという絶望と、前回ですっかり紳士になったかと思ってたエグジーのまだまだ全然垢抜けない若僧感とか、ちゃんとうまくいくのをわかっていても不安なスタートダッシュ。
そしてまさかの舞台はイギリスからアメリカ·ケンタッキー州へ。テキーラとかウィスキーとかシャンパンとか、名探偵コナンかよとちょっと思ったお酒の名前の新たな仲間と共に今回もしっかりド派手アクション。カウボーイ風のアメリカチームのかっこよさは『マグニフィセントセブン』で高まったかっこよさに近い。まあイ・ビョンホンのかっこよさには到底及ばないのだけども。アメリカチームのカウボーイが使う殺人投げ縄がかなり最強。とはいえ私は俄然英国紳士派だから、意味わからんコナン君的秘密兵器とエグジーの活躍をもっともっと見たかったから若干物足りない気もした。。

あと悪役のサイコおばちゃん。『スウィーニートッド』を思わせるグログロシーンとか、人間を檻で管理する人間動物園状態なシーンとかインパクト大だったけど、前回の顔面花火に比べるとやっぱりかなわないし、サミュエルサイコの方がもっとリアルに怖かった。どうしても比べてしまうと1には勝らないところが多々。。。

しかしそんなことが気にならないくらい良かったと思えるのはなんといってもハリーことコリン先生の生還。ちょっとうまくいきすぎかなというつっこみどころは感じつつも普通に泣いてしまった。。。小さい頃に父を亡くしたエグジーにとってキングスマンの世界に導いてくれたハリーはおとんだからね。彼の脳内回想シーンでうわーってなるよね。スパイのかっこいいコリンファースが見れるかはさておき、どんな形でも戻ってきてくれてよかった。

しかしそれをさらに上回る今回のかっこいい大賞はなんといってもキングスマン指導係のマーリン。泣く映画ではまったくないけどもハリーの回想シーンに続きまさかの2回に分けて泣く···。彼の歌うカントリーロードのシーンが素晴らしすぎる。それこそマグニフィセントセブンの"あのシーン"や『ローグワン』の一番大好きな"あのシーン"を思い出さずにはいられなかった。
彼は、「キングスマンはエモーショナルになってはいけない」というけれど、そんなの無理だよね。こうやってエグジーは成長するのかと思うと、彼がまだまだ紳士になれてないことも受け入れられるし続編ありきの今の彼なのかと思うとキングスマンかけだしの彼もご愛敬といえるのかも。

十分楽しめたけど会話の細部もちゃんと楽しむためにDVDでたらもっかい観よう。ちゃんと全部理解できたらきっと☆4越え。キングスマンの世界観作りとアイディア抜群の演出力は毎回本当に楽しいから早くも3が待ち遠しい。。。
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