円柱野郎

キングスマン:ゴールデン・サークルの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どこの国にも属さないスパイ機関“キングスマン”が麻薬組織“ゴールデン・サークル”のミサイル攻撃によって壊滅する。
生き残ったのは主人公エグジーとブレーンのマーリンのみ。

安易な二番煎じになるのかと思いきや、マシュー・ヴォーン監督のセンスはそれを確実に面白楽しく再構成している。
前作と違って世界観の説明などに時間を割かなくて良いので、その分本題のテンポが良いこともあるのだろう。
それでもアクション映画にしては長尺の2時間20分もあるが、勢いがあるので気にならなかった。
前作の場面をを引用しながらも、お約束を外したりといったジョークも好調。
ハリーの復活はさすがにご都合主義だとは思うが、それでもそのおかげで師弟での敵地突入が観られたのだから良しとしましょうw
長回しアクションも決まってたしね。
“ステイツメン”の投げ縄やガンアクションは見栄えが良くてカッコよかったなあ。

今回の敵はジュリアン・ムーア演じる麻薬王ポピー。
基本的に人間を信用していないという彼女だが、人間を挽肉機でミンチにしてハンバーガーを作ったのはさすがに「オエッ」となる悪趣味さ。
まあ、頭を花火にした前作を考えればこれくらいは…ありかw
でもその挽肉機、彼女の異常さの説明用かと思ったら終盤でもちゃんと役に立っていて、考えられているなあと。
カントリー・ロードの唄もここでそうくるかあ…という使い方だったし、前振りと回収が分かりやすいのもテンポに貢献していると思う。
「麻薬をやる奴は死んでしまえばいいのか?」という本作のテーマの一つはちょっと考えさせられたが、それがポピーの思想ではなく、大統領の計略というのが何とも。
その辺は多分に風刺が入っている様な感じ。

それにしても登場人物ではエルトン・ジョンの大活躍が想定外すぎて…もうたまらんw
一方、新登場のチャニング・テイタムはほとんど寝ているだけという…。
彼の使い方が分かってるなあw
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