観たら幸せな気持ちになれるし、ちょっといろいろ考えさせられたりしんみりするけど、誰も不幸にならないのがいい！(カリーさんが偏屈に戻ってたのは残念でしたが)
大人向けの童話のようなお話ですが、ちゃんと用意した伏線回収してるし、骨太なテーマもあってしっかりした作り。あとブラウンさん家の内装やっぱりかわいくて素敵！
前作から続き、ブラウンさん一家のもとで暮らしてるパディントン。すっかり街にも馴染んで楽しく暮らしているが、故郷でひとり暮らすルーシーおばさんのことはずっと気にかけている。
せめておばさんの誕生日に、せかいで1冊しかない飛び出す絵本をプレゼントとして買おうと働くものの、罠に嵌められて罪を着せられ刑務所に送られることに…！
今回もパディントンを救うためにブラウンさん一家が体を張るんですが、1作目とは違って明らかに「家族を守るため」「家族の汚名を晴らすため」に動いてるなあ…本当にブラウンさんちの家族になったんだなあ…と。
街の人たちもすっかり存在認めてるのがいいな。窓拭きシーンはSINGを思い出して微笑ましい。パディントン、ちょっとモフモフ感アップしてますよね？
今回の悪役、落ち目の俳優ブキャナンを演じたヒュー・グラントがノリノリ！
セルフパロディみたいな役柄だけど、いくつかのキャラクターを作る役は実力ある俳優さんしかできないと思うので…。イギリスの映画賞にノミネートしてるの納得！
前作のニコール・キッドマンもだけど、悪役もどこかチャーミングなんだこのシリーズは…。
パディントンの住む街にはいろんな人種の人たちが住んでいる。パディントンが送られることになった刑務所にも、いろんな過去を持った受刑者がいる。
前作同様、「移民」の存在を意識せざるを得ないストーリーですが、「どんな人にもちゃんと敬意を表し接するが主張すべき所は譲らない」パディントンのアプローチは非常に学びがありますね。不寛容を責める前に、不寛容である必要がないことを示すアプローチ。
ナックルズさんとマブダチになる「この辺がポカポカする」エピソードはグッときました。
名所がバンバン出てくるのも、THEロンドン！って感じで楽しい！ ロケ地めぐりしたくなります。
しかしパディントン、めっちゃ礼節が熊を作ってるし怒ったら怖そうだから人手不足のキングスマンからスカウト来てもおかしくない。犬とのタッグも最高だったし。
あと偶然だけど、随所にカンフーヨガみを感じるシーンがいくつかあって、いちいち('▿' )ﾌﾌｯてなりましたw
