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君の名は。のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

東京に住む男子高校生と岐阜の片田舎で暮らす女子高生は、眠ることをきっかけに自分たちの中身が数日おきに入れ替わっていることに気づく。その後入れ替わり生活がしばらく続いていたのだが、地球に彗星が飛来した日を境に入れ替わりが止んでしまう。男子高校生は女子高生に会いに岐阜の村を訪れるのだが…という話。

大ヒット中で評判がすごぶる良いので鑑賞。新海誠監督作品は初期のSF風味のものは好きだったが、最近のは絵が綺麗なだけと避けていたけれど…
すごく良かった。

ベタといっても良い本当に王道のラブストーリーなのだが、映像の綺麗さと時系列を入れ替えて徐々に秘密が明かされていく構成のうまさが光った。
上映時間が限られているせいかテンポも良く、特に入れ替わり生活のドタバタ劇やスマホを駆使してお互いの情報を共有するくだりはいくらでも楽しくエピソードをふくらませられそうなのに、敢えてサラっと流している点がとてもクール。しかもアニメーションならではのスピード演出で楽しそうな雰囲気だけはしっかり伝わってくるので主人公たちに感情移入もしやすい。実写作品だとこうはいかないだろう。
恋愛や事件の顛末もストレートに描かずに、場面転換後の小出しにした情報から判明する演出にしているのも絶妙。くどくどと説明しないところが良い。
ラブコメ要素やファンタジーな部分のバランスが良くて、燃える展開もある。非常に満足度の高い作品。
細かいツッコミどころはあるが、それが気にならないくらいなテンションの高さと勢いがあった。
音楽を担当したRADWIMPSの唄もびったりで物語を盛り上げていた。僕はボーカルの人が出演した実写映画「トイレのピエタ」しか知らず唄はほぼ初めて聴いたのだが。

上映直前までラジオで野球中継を聴いていて、ちょうど本編がはじまった瞬間に広島カープの25年ぶりの優勝が決まりました^_^
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