目の前のものしかみえない子供のようなあおは大好きなたまさんとずっと一緒にいたい。しかし、『ふつう』にみえる2人の関係は脆く複雑なものであった。 『ふつう』に幸せになりたいあお、あおと離れることができない男、大好きなたまさん。三者の間で漂う『ふつう』への渇望は、どこにも満たされることなく日常が進んでいく。目の前しかみえないあまり、見落としたものにふとした瞬間に自分の心の底を引っ張られる。そんな日々に疲れたあおは、どうすれば『ふつう』の幸せにありつけるのか。
家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコン…
>>続きを読む役者を目指し上京した若者、岩松翔太が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働く山下タカラと、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行を始める──
15歳、人を愛せると思っていた。 15歳、人を愛したことは無かった。 東京ではないどこかの町。 父親が実はゲイだと知り、自分もそうかもしれないと思いはじめる15歳の少年、銀。 母親から虐待…
>>続きを読むかつて起きた拉致監禁事件の被害者だったまーちゃんとみーくんが再会。しかし、。トラウマで心を病んでしまったまーちゃんの家には、失踪して世間を騒がせている姉弟がいた。みーくんは、心が崩壊したま…
>>続きを読む別れることを決めた涼と香。二人に残された同棲解消までの1ヶ月。綺麗事だけではどうにもならない現代社会の中で静かに解けていく中で二人はある約束を交わす。
東京のとあるカレーが評判のカフェでアルバイトする本田(佐々木大介)、28歳。彼の周りにはいつも人がいるように見える。不思議と自然に人の心にすっと入っていけるような青年。だが、誰にも本心を見…
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