コッテリ胸焼けしそうなくらい全編ギャグに振り切ってる。
エンドロール中にまでしつこくネタを見せつけてくる徹底ぶりには、作中で逃げ惑う学生達同様「もういい加減解放して~!」ってこちらまでぐったり。
ジャケットの昔懐かしいB級ホラーっぽさを感じさせるおバカ具合はいい感じ。
このデザインからして、てっきり古いホラーなのかと思ってたら2015年製作だった。
修学旅行でヨーロッパの田舎にやってきたおバカ学生達が、見学に訪れた「100%アメリカン」が売りのハンバーガー工場で食材として追いかけ回される話。
「100%アメリカン」ってそういう事だったのねっていう人肉ホラーなんだけど、残念ながら期待するような残虐シーンはほぼ無し。
劇中のメインは追いかけっこだし、工場作業員達に捕まえられた生徒達が殺されるシーンで血糊がピューッと噴出する程度。
寧ろグロさよりも下品さが際立っていて、ギャグの殆どは下ネタだし、やたらとゲロが生々しかったりと、とにかく画面内が臭そう。
ホラーというよりコメディなので、こういう方向性でいいんでしょうけど、この笑いがツボにハマらないと相当しんどいテンションの映画です。
スウェーデン製作で、アメリカン100%バーガーという題材は勿論、作中でもアメリカを揶揄するような場面がチラホラ。
とりあえずアメリカ人を皮肉りたいという意気込みだけは伝わった。