美術作品の3Dドキュメンタリー映画ってどんな感じなんだろうと、興味本位で鑑賞。結果、ナルホドねぇ~と。絵画を普通に映した後、ズームインしていくと、絵画の中の世界が立体的に立ち上がる。こういうのは初めて。
美術に詳しくないので、見たことのある作品がほとんどなく、解説も自分には高尚過ぎて頭に入ってこないのが残念なところ。解説はもう少しなんとかならないのかしら。
メディチ家の至宝ということもあり、ロレンツォ・デ・メディチという人物が登場し、進行役を務める。その彼がメディチ家の興亡や美術作品とのかかわりについて語っていたような気がするけど、知識ゼロの自分にはよくわからなかった。でも、メディチ家や彼について知るとなかなか興味深いかも。
メディチ家は15世紀から18世紀にかけて、ルネサンス芸術の都として知られるイタリアの古都フィレンツェを実質的に支配していた名門一族で、ローマ教皇やフランス王妃も輩出したとか。
ロレンツォは15世紀後半に活躍し、偉大なるロレンツォと呼ばれた一族を語るうえで外せない人物。ご存じレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロを庇護した。
メディチ家衰退の原因が、ロレンツォの経営者としての能力欠如もさることながら、コロンブスが新大陸を発見して経済圏が変化し、イタリアの地位が低下したこともあるとか。
イタリアの歴史に詳しい人が観ると、劇中のロレンツォの話が興味深く聞けそうな気がする。私はというと、メディチ家やフィレンツェについて、ちょっと知り、メディチ家が偉大な芸術家、芸術作品と関係があったことを知り、少しだけ自分の世界が広がったかな。
今度、同様の映画があったら万全の下準備で臨みたいかも(懲りてない)。