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フィッシュマンの涙のTAMUのレビュー・感想・評価

フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)
4.0
これね、見ての通り誰かが魚男に変異するのだろうから、どうして魚に突然変異して、どう元の身体に戻るのか、みたいなストーリー展開だと思うでしょ。

まぁ、突然変異に人々が戸惑う、そこはあからさまなだけに、そこだけの見た目の面白さだけ保証された出落ち感もあり、映画としての期待値は下がってたのではありますが、物珍しさを追い求めて見に行ってしまいましたw

ではありましたが、見に行ってしまって良かったです。
とにかく、圧倒的な嫌な奴が人気者になった魚男を罠に陥れる、といった、ベタな展開が待ち受けて無かった(笑)

逆に見てるこちらが戸惑うくらい、人々の驚きのリアクションは小さい。敢えてそんなところにポイント置いてない。

突然変異した人間を通して、いったい自分は何者か。といった問いを投げ掛ける本作。

この物語が導き出す答えは、少なからず前向きで、文学的で、優しい。

これを生ぬるいと思うか否かは分かれるところかと思いますが、この着地点は美しいな、と思った次第♪

ちなみにパク・ボヨンの切れ味の鋭い飛び蹴りを見れただけでも感謝です。ありがとうございましたw
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