今回もいつもの共演者と監督の共同作品。

フラれて傷心旅行。
小舟で外海って、こっからしておバカなオープニング！

相変わらずのひっちゃかな中盤からそして衝撃的なラスト！！！

…ここんとこワンパ気味なこのオチ多いぞぉ～…😅

まあ、髭面キートンは何もしなくても笑えるので許そう！

次作に期待！

キートンの作品の中ではアクションも物足りず、やや凡作の側に入ると思う。
ただブラック・ユーモアは今までの中でも群を抜いている。殺人と死を軽々しくエンタメにしても当時の人々も笑える度量を持っていたということか。

失恋したキートンが傷心を胸に小舟で外洋に飛び出す。遭難の末に捕鯨船に拾われるが、船長が癇癪を起こすと船員を海に叩き出す恐ろしい人物と来れば、その船長をおちょくるドタバタコメディとなるのだが、
船長の運命が余りにも恐ろしく、いくらギャグでもそれは笑えないぞ…と思いきやまさかのオチ。小船を動かせないなら水の方から来て貰えばいいじゃないという発想の柔軟さには脱帽。

キートンにしては珍しく、ロケではなくほとんど室内劇らしいのも特徴的か。構図がいつもとちょっと違って面白味がある。

キートンの相棒や上司や悪役を長らく務めてきた巨漢”ビッグ”・ジョー・ロバーツの、キートン作品としては最後の短編出演作である。
本作と同年に、長編映画「荒武者キートン」と「恋愛三代記」に出演し、脳卒中でお亡くなりに。
また、同じくキートン映画の常連ヒロインであるヴァージニア・フォックスもキートン作品として本作が最後の出演。これ以後キートンはしばらくの間長編作品に注力する事を鑑みても、キャリア転換点というべき作品だろうか。

• #バスター・キートン
• #コメディ
• #スラップスティック
• #サイレント
• #ブラックユーモア
• #船
• #海

原題love nestなのでラブい話かと思いきやそういう名前のついた捕鯨船に拾われてすんごいパワハラ受ける話だった 失恋をきっかけに船旅に出ることを伝える元恋人への手紙の便箋を左右片側ずつぬぐった涙で封する パワハラっていうかちょっとミスったらその場で海に投げ出されて船員リストの名前にシャッと棒線引かれるの最悪の職場すぎ 海に放られる船員用に海に投げ入れる花輪が潤沢に用意されてるのがシュールでずっと面白い 超人的なアクロバットはそんなに見られないけど、ジョー・ロバーツ(だった、アーバックルかと誤解してた！このひとの出演作軒並み好きだ)演じるパワハラ船長による緊張感と船上という閉鎖的な場でのドタバタが楽しい 船の上のボートを持ち上げられなかったからとスピーディーに船底に穴開けて船自体の沈没を待つ時間、ボートの上で淡々とトランプ遊びする胆力が化け物じみてて最高にかっこいい

あとキートン魚釣りギャグも好きだよね hard luckにconvict 13、他にもあった気もする 爆発オチならぬ砲撃オチで、しかも夢オチ、しかもそこで夢見てたんかいオチもしょうもなくてよい 好きな佳作！