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狂わせたいの
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『狂わせたいの』に投稿された感想・評価

終電に乗り遅れたサラリーマンが遭遇体験する悪夢のような一夜。中々な世界観の不条理コメディ。
DVDをプレイヤーに入れて再生させると、まるで往年のAV作品かの如く“ビデ倫審査済”のテロップが出てきて、いろんな意味で心配になってしまうが、実際見てみると、それも納得な内容。「ココで笑っていいのか⁈」と、不安になってしまうシーンが多々ありで、つまりは「考えるな!感じろ!」的な作品。
ソフトフォーカス、モノクロ、セット、歌謡曲…これらの要素が積み重なった猥雑で“ザ・昭和”な見世物感が凄まじい。
「唄う六人の女」にも、今作のような不条理感、見世物感がもっとあれば最高だったのだろうなぁ…と思ってしまった。
観る側に狂いそうと思わせたいのか、そうなったら成功なのかと。得るものを探しても見当たらないのでボクはつまらなかった。サイレント最盛期の作品だったら少しはマシか。だったらチャップリンに主演してほしい。演技はヘタクソで最低。芯のない作品のためか何一つ刺さってこない。1997年製作でこれはないでしょ。ただ、マイキー誕生の足掛かりが少しでもここにあるのだとしたら、それはとても意味のあることだと思う。こんな映画もあるんだねっていう確認のために観るなら1時間程固まってくださいな。狙いすぎて裏目に出た臨終作。
yaaa
4.0
ペヤングの変な味の焼そばみたいに結構好き嫌いは分かれると思う。
普通の映画ではないし、アートでもない。クセありすぎるコント集みたいなものか。
気弱なサラリーマンが深夜、家に帰れず酷い目に遭い続ける。
電車、タクシー、居酒屋、病院…こんな○○は嫌だ!みたいな感じ。
最初の終電で乳首に鈴をぶら下げた亀甲縛りの女に絡まれるのがインパクト強すぎ。
黒沢清みたいな車を止めたまま撮るタクシーの女運転手もなかなか怖い。ここは固定なのだがアクションしてると思う。
その後の病院ではいきなりミュージカルになり色々展開はしてる。
面白いかと問われれば、普遍的なお笑いでなく、極悪ドリフみたいな感じなのでツボにはまればいけると思う。
美術はモノクロが勿体ない?と思わせるようなそれなり作り込んである雰囲気は伝わる。

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