Jaya

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

心臓外科医に父を殺されたという少年が不思議な力で復讐するお話。鹿は出てこず、情報の見返りはまさかの手コキ…!

マーティンとスティーヴの関係性やスティーヴ一家の距離感が分かるようで分からなかったり、この先これらの人々がどう交わるのかワクワクしました。加えて構図もカメラワークも意図が感じられ、かつ美しく、余計楽しみに。

中盤でアッサリとマーティンの告白。そこから盛り上がりながらも、終盤一気にトーンダウンしたように感じました。ライフル持ってクルクル回るスティーヴ、何の緊迫感もなく間抜け…。

なぜ死に至るのか全く説明がなくても成り立っていたのは素晴らしいと思いましたが、アナに症状が出ないのは苦しい。

イピゲネイアの名を出したりして明確なモチーフを匂わせながらも中身が全然違うのなら、こんなタイトルにする必要あったのか…。

人物の描き方に力があり惹き込まれる展開で映像も素晴らしかったのですが、上手くまとめきれなかったのかなあと感じた作品でした。
Jaya

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