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マグダラのマリアのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

マグダラのマリア(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

キリストの復活を最初に目撃したとされるマグダラのマリアの伝記映画。
親が決めた相手との結婚を拒否したマリアは村人から悪霊が取り憑いたの虐げられ床に伏せってしまう。そんな彼女の前にナザレのイエスが現れ、洗礼を施す。マリアは村を捨てイエス一行に着いて行くことを決断するのだが…という話。
主演はルーニー マーラ。キリスト役はホアキン フェニックス。

非常に固い宗教映画で、時代考証や歴史的解釈は最新のものを取り入れているそうな。映像も壮厳で役者陣の熱演も見事だったけど、キリスト教徒ではなく知識も薄い僕が見るとやや退屈な作品。
マグダラのマリアは、トンデモ伝奇小説やキリスト教の暗部を描いた作品などで「そう。マグダラのマリアだよ」みたいな台詞の中でよく登場するという印象しかなかった。つい数年前まではかつては娼婦であった罪深い女性との解釈が主流であったが、本作ではキリストの使徒たちと同等の存在として扱われている。
前半はマリアの生い立ちとイエス一行の紹介が長くて眠くなってしまったが、少しずつ聖書で有名なエピソードが出てきて面白くなってきた。全体的にフェミニズムな視点に立っている印象で、イエスの意思を正確に受け継いでいたのは、実は使徒たちではなくマグダラのマリアだと主張している感じだった。また、ユダが明確な悪者として描かれていないところが意外だった。
キリスト処刑される流れは、僕が過去にメル ギブソン監督の「パッション」でかなりエグい映像を観ているのでやや物足りないなあと感じた。
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