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幸福への招待
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『幸福への招待』に投稿された感想・評価

HK
3.8
フランスのアンリ・ヴェルヌイユ監督のなんとラブコメです。そして初カラー作品。
ヴェルヌイユと言えば『シシリアン』や『地下室のメロディ』などギャバンとドロンのノワールや『華麗なる大泥棒』『恐怖に襲われた街』などベルモンドのクライム・アクション、他にも悲恋モノ『ヘッドライト』や戦争モノ『ダンケルク』、ヒューマンドラマ『冬の猿』などを観ましたがラブコメは今回が初めて。
なんでもこなす職人監督ぶりはまるでリチャード・フライシャー監督。フランスのリチャード・フライシャーか。

この邦題からして普段の私ならまずスルーですが、今回はフランソワーズ・アルヌール繋がりで追っかけ鑑賞。他愛のないお話ですがとても気に入りました。
今のところアルヌール(当時25歳)の代表作と言ってもいいのではと思っています。

原題は “Paris, Palace Hôtel” 舞台となるパリの高級ホテルです。
主人公のフランソワーズ(役名も同じ)は同ホテルの美容院のマニキュア係でこのホテルに泊まれるような上流階級の身分ではありません。
そのホテルでやはり宿泊客の高級車を引き取りに来た自動車修理工のジェラールと偶然出会いますが、お互いに自分は上流階級でこのホテルの宿泊客だと嘘をついてしまいます。

お話は恋人たちのクリスマスのお伽噺とも言え、雪の中を走る一目でミニチュアとわかるバスがよりファンタジー色を強めます。
本作でも魅力的なアルヌールが着る衣装担当はクリスチャン・ディオール。

いかにも粋なフランス映画ですが、その粋な代表が結果的に恋人たちのキューピッドとなる初老の富豪ドロルメルを演じたシャルル・ボワイエ(当時57歳)。
下心がありながら常に上品でユーモアがあり全然イヤらしくないところが流石。
下手な役者が演じるとただのスケベジジイになるところです。
仮病を使って煩い奥方を一人旅行に行かせ、自分はホテルで羽を伸ばそうと計画を立てるドロルメルですが・・・いちいち映る奥方のしかめっ面の顔写真が笑えます。
私は実はボワイエの若い頃の作品はあまり観ていませんが、先日観た『薔薇のスタビスキー』(1974)でも老紳士役が印象的でした。

余談ですが、本作にはオヨヨ大統領と名乗る謎の人物が登場しており、桂三枝(現在の文枝)が昔使っていたギャグの語源とか。
また、意外にも本作は毒舌で有名な故立川談志師匠の大好きな映画でもあったそうです。

もう一度見てみたいと思う映画があります。
1956年のフランス映画「幸福への招待」監督はアンリ・ヴェルヌイユ、原題は<パリのパレスホテル>。パレスホテルの美容室につとめるマニキュア嬢(フランソワーズ・アルヌール)が、滞在中のチューリッヒの富豪(シャルル・ボワイエ)の娘と偽り、同じく身分を騙る貧乏青年(ロベルト・リッソ)と恋に落ち、パリ郊外の城で行なわれる豪華なクリスマス晩餐会ツアーに参加します。ところが大雪の事故のために参加できたのは二人だけ、華麗な宴はこの二人だけのために行なわれます…コメディタッチの抒情あふれる作品です。一度見ただけですが、主題曲の旋律がいまでも心の奥に響いています。とくに忘れられないのは、宴が終わって、現実に戻った二人が、小さなカフェで見つめ合う場面です。出会いと別れとは、こんなにも寂しいものなのですね。
いまやこの映画のシャルル・ボワイエの歳になり、また異なった寂しさに襲われる時があります。ボワイエが監獄で出会う Hoyo閣下が何故か懐かしく思われます。
忘れられない映画の一つです。
3.8
1960年ころ、午後三時からテレビで何度も観た

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