2018年鑑賞no.59(劇場鑑賞no.48)
tohoシネマズシャンテ スクリーン1 E-11
(もうちょい後ろで良かったかも)
シネマカリテ 劇場① B-6
(ちょうど良い目線だが、少し中央がベスト)
小6〜中高時代、小説や漫画でBLに慣れ親しんだので内容には抵抗無いけど、実写の男同士が絡む様子には違和感と抵抗を感じていた。
でも、この作品はその抵抗を取り除いてくれた。
アカデミー賞の脚色賞受賞作とのことで鑑賞。
原題もそのまま、”Call me by your name”
美しく切ない恋愛物語。
美しい北イタリアの風景、ひと夏の恋の物語。
触れたいけど触れられないもどかしさ、触れた時の喜び、どうにもならない切なさ。。。
恋愛のあの感覚が蘇り、恋をしたくなった。
原作未読→1回目→原作読了→2回目
1回目は、心地の良い夏風を感じる描写にウトウトしてしまったが、物語後半で魅了された。
掘り下げる為に、原作の日本語版を読み、
2回目は、エリオの内面をより理解した状態で楽しめた。
エリオの気持ちを巧く組み立ててあって、脚色賞の受賞は納得できる。
鑑賞して一番の収穫は、
ティモシー・シャラメを好きになったこと。
エリオ役のビジュアルがただ美しいだけではなく、心情を現す芝居に胸をグッと掴まれる感覚。
ラストシーンの表情がなんとも言えず、共感を覚えて涙してしまった。
ひとことで言うと、美しくて可愛いエリオに仕上がっている。
オリヴァー役にアーミー・ハマー。
彼を起用したのも良かった。
なんと言ってもエリオとのバランスが良い!
エリオとの距離の取り方に躊躇する姿や、別れのシーンの繊細な演技が印象に残った。
エリオの父(マイケル・スタールバーグ)と母(アミラ・カサール)も良かった。
この両親のキャラクターが実写化では重要だったんだと思う。
終盤のエリオと父のやりとりは、1回目も2回目も泣けてきた。切ない。。。
1回目の鑑賞の時は、
タイトルにもなっている「Call me by your name」のシーンでこの秀逸な台詞に心が解けてゆく。
2回目を鑑賞すると、
エリオとオリヴァーの距離感の変化がうまく表現されていて、この作品に心を動かされるのだと思った。
今度は英語版を読んで、あと何回かスクリーンで観たいな。