茜

ハングリー・アタックの茜のレビュー・感想・評価

ハングリー・アタック(2016年製作の映画)
3.0
ワニワニパニックかと思いきや○○○○○だった、というやつ。
そんな方向に舵を切るとは流石に予想つかなんだ(笑)
ガチガチのアニマルパニックを期待して観るとガッカリするかもだけど、自分は意外にも最後まで観れちゃった。
とは言え手放しで面白いと言えるかというとそうではなくて、色々惜しいと思う部分が多々…。

男児3人がワニの卵を盗むため施設内に侵入。一人は食い殺されるも、残る2人は卵を持ち帰り生還。
その15年後、町でワニ騒動が巻き起こるが、その裏には別の真相が隠されていて…。
初っ端から子供がワニにガブリと食われたり、善良そうなおばあさんが食い殺されたりと、襲われる人選は結構トバしてんなと思ったんだけど。
どうもパニック物にしては話のテンションが緩くて物足りないと思っていたら、後半から展開がガラリと変わる。
人肉ミンチや痰入りパイなんかも飛び出してきて、絵面がやたら汚らしい点は良かったんですけどね…。

この予想を裏切る展開の発想は嫌いじゃないんだけど、もっとシリアスにするかとことんギャグにするか、方向性を明確にして欲しかった。
スリリングになる筈の場面で滑って転んだり、相手が異常に弱かったりとか、中途半端なギャグ要素がイマイチしっくり来なくて受け取り方に迷う…。
あと登場人物がゴチャゴチャしてる割にそれぞれのキャラ付けが薄いのも良くなくて、単純に話に入り込み辛いし、後半でのとある人達に対する衝撃度も弱い…。
色んな部分がもっと綿密に練られていたらもうちょっと面白くなりそう。
茜