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ジェーン・ドウの解剖のhorahukiのレビュー・感想・評価

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.9
面白かった〜(*^^*)映画館行って良かった!
あの良作POV『トロール・ハンター』のアンドレ・ウーヴレダル監督の最新作です。
全然知らなかったんですけど、ジェーンドウって名無しの権兵衛ってことなんですね。てっきりジェーンドウって名前の女性なのかと思ってましたよ(^^;

オカルトホラーなんですけど、ミステリー要素を程よく足してるので、ハラハラドキドキで最初から最後までスクリーンに釘付けでした。タイトル通りジェーンドウの遺体を解剖して死因を特定しようとする話なんですけど、熟練の検視官でも説明ができないような不審な点が次々に見つかって、謎だらけのまま解剖が進んでいきます。そして度々発生する不可解な現象。遺体と主人公親子以外に誰も居ない空間で行われる解剖ってだけで不気味なのに、どんどん露わになって行く異常性が恐怖感を煽ります。

鏡や暗闇、煙を効果的に使った怪奇描写もうまいですね。音で脅かしに来るびっくり系の演出もあるんですけど、そっちに頼り過ぎず、じっくりと恐怖感を高めていく演出を重視してるので、冷めることなく見れました。むしろ音の使い方が的確で良かったように思います。とある音で視聴者が恐怖を感じるように序盤で植え付けをされるんですけど、そこらへんもすごく丁寧です。

最後に明かされる真相も良かったです。前半の解剖で見せた遺体の異常性が、そのまま原因となったものの残酷さや悲惨さを物語るという流れがお見事ですね。よくわからないところもありましたけど、私はかなり好きな作品でした。今後も期待の監督です。ちなみに本作は遺体安置所ネクロテラーの第1弾らしく、来月公開の『アイム・ノット・シリアルキラー』が第2弾のようですね。そっちも見に行かないと!
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