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タリーと私の秘密の時間のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

家事と二人の子供の育児に忙殺されるヒロインは三人目の誕生により心身の疲労が限界に達してしまう。悩んだ彼女は夜だけのベビーシッターを雇うのだが、現れたシッターは派手な見た目の今どきの女性だった。仕事は完璧にこなすのシッターだが朝になると何も言わず姿を消す不思議な女性で......という話。『ヤング≒アダルト』の監督とシャーリーズ・セロンの再タッグ作品とのことで鑑賞。

ヒロインとタリーのやり取りが楽しいコメディタッチの作品だが、ヒロインの心情を通して人生を見つめなおすことを考えさせられた。謎めいたタリーの正体はおおよそ予想のつくものだったし、ストーリーにもそれほど真新しさは感じない。しかし、会話劇としてのクオリティは高く、脚本もしっかりしているので飽きずに最後まで観ることができた。ヒロインの夫の家庭への非協力っぷりには呆れるがその夫が最後に僅かながらも心境の変化を見せるところが良かった。シャーリーズ・セロンは美人なのに「モンスター」では眉毛をぬいたりして別人の容貌になる役作りをしていて驚かされたが本作でも妊婦を演じるため18キロ増量したらしい。

長男が悪ガキだけどかわいい。
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