男性の方がロマンチストだと思ったのは
祖母がアルツハイマーになったとき父がなかなか受け入れなかったのを見たとき
男性の方が現実を受け入れるのに時間がかかるみたいです

まさにそんな感じの主人公が
亡き母親と父親の過去を受け入れ
自分のことも受け入れるのを
ロマンチックかつSFで表現します

笑えた！

いい映画だったな～。アルツハイマーになった親と対峙するって現実をこういう風に描くんだな。めちゃくちゃだけど、こういう映画を作った監督は圧倒的に嫌いになれないなあ、というか好きになっちゃうな、と思いました。もとの日本の戯曲も読んでみたい。

TIFFトークショーにて、フランシス・ンが演じる上で一番大変だったのは競技場のシーンだったと答えていたけど、私が観てて一番心に残ったシーンもその競技場での父子のやりとりだった。

日本でも公開されますように！

一緒に観てくれた母の｢饒舌すぎる｣っていう意見は否定できないけど、個人的にはけっこう好き。思ってたより泣かせにくるんじゃなくて、笑かしにかかってて、ファンタジー要素多めな可愛い日式港片。東京国際映画祭から1年半経って、やっと香港でも公開なんて…遅すぎる！笑

フランシスの職人芸をベースに古仔の泣き顔と笑顔をプラスして、春夏の可愛さや蔡潔の強かさ、クリスタル姐さんの笑える色気と混ぜ合わせ、無駄に香港映画界ネタでちょこっと香り付けした、そんな感じの映画かな。

もちろん父子の話なんだけど、なんだかんだで母は強しって感じを忘れないのも好もしい。

2018.5.11. 圓方 ELEMENTS