このレビューはネタバレを含みます
ロイ・アンダーソンという監督のことをほとんど知らずに、これが彼の長編映画デビュー作なんだな…くらいの気持ちと、"北欧版 小さな恋のメロディ"という宣伝文句に惹かれて鑑賞しました。
14歳の女の子と15歳の男の子のボーイ・ミーツ・ガール♡
まあ、お国柄なのか…バイクは乗るわ、タバコは吸うわ、酒も飲むわ、チューはするわ…さすが！スウェーデン🇸🇪
ただ、恋が始まりそうな瞬間の淡いもどかしさは初々しく描かれていて、お互いの想いをのせた視線で見つめたり、見つめられたり。話したいのに、話せなかったことを嘆いてみたり。
恋になってからは、一緒にいるときはとにかく互いに触れていたいというキュンキュンした気持ちが手にとるようにわかります♡
ボクからしてみれば、15歳なんて37年も遡らなくちゃいけない遠い遠い過去の世界。しかも、ここは日本。こんな映画の中のシチュエーションみたいなこと、さすがになかったなぁ〜💦当たり前だけど（笑）
ボクが中2のときの話ですが、当時お付き合いしていた彼女のお父さんは市会議員でとても厳しくこわい人でした。彼女に電話をかけて(今と違って家電なので、めちゃくちゃ緊張感があります)お父さんが出ようものなら100%の確率で切られてしまいます。そんなとき、またかける勇気はなくあきらめるしかありません。
そんなある日、お父さんが留守という理由で彼女からお誘いがあり家に遊びに行くことになりました。彼女の部屋に通され、机をはさんで向かい合って楽しく談笑。途中、お母さんがジュースを持ってきてくれたりして穏やかで幸せな時間を満喫していました。
そうですね〜…2時間ほど経った頃でしょうか。「ダン！ダン！ダン！」と凄まじい勢いで階段を駆け上がってくる音がして、部屋のふすまがガラッと開いたかと思いきや、先ほどとは別人の様な険しい顔をしたお母さんがボクの靴を両手に持ったまま「お父さんが帰ってきた！◯◯くん、悪いけど…窓から帰って！」と言いました。
彼女の部屋は2階です。素早くお母さんから靴を受け取り、ボクは迷わず窓から下へ飛び降りました💦着地にやや失敗し足をひねりましたが「お父さんに見つかったら殺される」くらいの危機感があったので捻挫した足を引きずりながら振り返ることなく、急いでその場を後にしました。
あの瞬間、彼女も彼女のお母さんもボクも
思いは同じでした。「お父さんに見つかったら…」という気持ちが必然のようにひとつになり、この逃亡劇をかろうじて成功に導いたのだと思います。ちなみに、この彼女とは…あの「南極物語」の彼女です（笑）
話が逸れましたが、この映画…ただの恋愛映画かと思いきや大人の悲しみや醜い部分も描いており、とんでもなくシュールなラストを迎えます。他のフィルマーズの方のレビューを拝見すると、ロイ・アンダーソンらしいオチみたいなことが書いてあり、あ〜なるほどね〜なんて思いました💦
ただのキュンキュンするラブストーリーじゃダメだったのでしょうか？ヘンテコリンなオチの癖が強すぎて、そっちにもっていかれたボクのラブい気持ちをどうしてくれるんですか？監督！！
だけど、アニカ役のアン=ソフィ・シーリンの可愛らしさは超ド級のウルトラソウル♡もし、アニカのPVがあったら24時間エンドレスで観たい♡可愛い女の子ランキング、堂々の第1位になったのは言うまでもありません。笑顔も可愛いんだけど、何気にすましてるときの顔といったら…悶絶レベル♡別にボクはロリコンではないし、そのあたりは正常だと思うけど…アニカのミニスカートからスラリと伸びたおみ足にはやられました。そして、この顔ですよ。やられないほうが嘘ですもん♡
はっ💦また忘れてた。自分が脚フェチなことを…。まあ、脚フェチ抜きにしてもアニカのキュートさ加減は別格です♡
それに比べて、ペール役のロルフ・ソールマン。あんまりパッとしない。アニカとの対比を考えてのことなのか…。「猟奇的な彼女」のキョヌみたいな印象です。お世辞にもカッコいいとは言えません💦
そして、なんと…「ベニスに死す」の美少年タージオことビョルン・アンドレセンがペールの友人役で出ているじゃありませんか。どうやら、こちらの作品が先のようです。「ベニス…」のときの美少年ぶりが衝撃だったので、こちらではただの美少年にしか見えません（笑）
そういうわけで、タイトルのラブな感じに惹かれて手にとってしまうと…まあまあシュールな世界を堪能してしまうサイドメニューもついてきます（笑）
もう、とにかくアニカが可愛い♡
可愛い♡可愛い♡可愛すぎる♡
お願いだから、一度観てみてください。
ボクの気持ちが、わかるはずですから😊
