
福岡県筑豊地方は、明治以降、炭鉱開発で栄えた場所である。記録作家・林えいだい(82歳)は筑豊にある朝鮮人部落や無縁墓地の跡を訪ね、戦争によって日本に徴用された朝鮮人たちの、悲しみの記憶をたどる。若いころは北九州の公害問題に取り組み、その後フリーとなって、カメラとペンを携え、これまでに執筆したルポルタージュは50冊以上。癌に侵された現在でも震える手をテープで固定しながら執筆活動を続けている。神主だった父親の寅治は、炭鉱から脱走した朝鮮人たちを、自宅に匿い、警察の拷問で命を落とす。林が反権力を貫く原点はそこにある。現在彼は、終戦間際に軍に処刑された朝鮮人特攻隊員について、取材を行っている。民族差別ゆえに処刑された冤罪事件とみて、その真相を探ろうというのだ。
米軍が上陸し、民間人を含む20万人余りが死亡した沖縄戦。1944年の晩夏、42名の「陸軍中野学校」出身者が沖縄に渡った。北部で展開されたゲリラ戦やスパイ戦などに動員されたのは、まだ10代半…
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>>続きを読むなぜ、対馬丸は狙われ、そして見捨てられたのか―。 一夜で784人の子どもたちが命を落とした、戦時下史上最大の学童死亡事件「対馬丸事件」。当時、この悲劇は箝口令により徹底的に秘匿とされ、その…
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>>続きを読む今も世代を超え愛され続ける画家いわさきちひろ。本作は、誰もが知ってる絵本画家の誰も知らない波乱の人生を、黒柳徹子、高畑勲ら、ちひろから影響を受けた50人の証言を元にひも解くドキュメンタリー…
>>続きを読む元韓国大統領・金大中の生誕 100 周年を記念して、彼の生涯と政治家人生を、本人の肉声や関係者のインタビュー、そして本邦初公開の映像を含めた 6000 時間に及ぶ膨大な映像資料を基に制作さ…
>>続きを読む「今朝は死刑を執行される夢を見て、目が覚めました」。最高裁で死刑判決が出た翌日、奥本章寛死刑囚は、面会室で記者にこう打ち明けた。奥本死刑囚は2010年、宮崎市の自宅で生後5か月の長男、妻、…
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