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特捜部Q Pからのメッセージのbackpackerのレビュー・感想・評価

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)
3.0
特捜部Qシリーズ3作目。
今度は宗教が絡む物語。

コペンハーゲン警察未解決事件担当部署『特捜部Q』の基に、海辺に流れ着いたボトルレターの調査依頼が届く。
滲んだインクの手紙は、誘拐され助けを求める頭文字がPの少年だと判明。
事件は過去に起きたものとわかったが、今まさに同じ事件が起きていると連絡がきて……。

カールとアサドの価値観の違い、信じるものの違いが浮き彫りになりました。
これまで、その辺りの事には全く触れてきませんでしたので、あえて取り上げないのだとばかり思っていましたが、ここにきてズバリテーマに。と言っても、物凄く深く深く掘り下げたわけではありませんでしたので、重くなり過ぎなくて良かったなと思いました。

さて、次第に犯罪者側が力強さを増してきているように思えるこのシリーズ。
檻の中の女では監禁復讐犯。
キジ殺しでは過去から逃げるかつて子どもだった大人たち。
そして、Pからのメッセージでは……。
善良そうな青年の、子ども連続誘拐殺人犯なのです。

特捜部Qは一貫して過去の出来事が端を発していますが、今作では、犯人が幼い頃に神を信じる母親から激しい虐待を受けていたことが原因に。
神は、一番助けて欲しいときに、手を差しのべてはくれなかった。
これが、彼を犯行に駆り立てるのです。

いやー、面白いですなぁ。
好評の声が多いのもうなずけるシリーズでした。
ついつい続きが見たくなってしまいます。
3作イッキに借りたのは英断でした笑
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