舞台の映像化。前半の勢いと後半の田中圭くんの一人芝居の緩急にグイグイ引き込まれていってしまう。芸人って哀しいなって思ったけど、人生の哀しみを抱えて、人を笑わせてるからなのかも。フジファブリックの若者のすべてが流れるのは反則。泣いてしまうじゃないか。

3人舞台で、オードリーの若林くんと田中圭くんが出ずっぱり、めちゃセリフ多くて本当に凄い。

漫才がしたい。お前と漫才がしたいよ。

天国で漫才やる前に田中がジャケット着て準備してる時に、甲本が田中の顔見てるところ、注目です。めちゃいい顔してます。この舞台、生でみたかったなぁ。。

【天国でも漫才やろうな】

鈴木おさむ脚本、田中圭×オードリー若林正恭による売れない芸人を題材にした舞台作

〈あらすじ〉
結成11年目、いまだ鳴かず飛ばずのお笑いコンビ“イエローハーツ”。気ががつけばボケの田中もツッコミの甲本も30歳。お笑いに懸ける思いは本気。でももう後がない。なんとかして変わりたい…。そんなある日、ツッコミの甲本の思いつきで「交換日記」を始めることになり、乗り気でなかったボケの田中も次第に交換日記を通してお互いの本音をぶつけ合うようになっていく。そして芸人人生を賭けたあるお笑いコンテストへの出場をきっかけに、コンビには大きな転機が訪れる…。

〈所感〉
映画ではなく舞台なのでここでレビューするのも違う気もするが、WOWOWでやっててとても感動したのでしょうがない。M-1グランプリで結果を残して売れた勢いそのままに舞台に立ったオードリー若林が、売れない芸人を演じるのはどんな心情だったのだろうか。自分は今でこそリトルトゥース(オードリーのファンの総称)で東京ドームにも足を運んだほど若林の才能のファンだが、彼はまがりなりにも演技や役作りが上手いという人ではない。寧ろ苦手な部類だろう。ただし、本作では彼自身が鳴かず飛ばずの売れないコンビだったのもあってかニンと魂が乗っかり、素晴らしい表情と演技を見せていると思う。他人事ではなく自分事になったときの若林は強い。特に入院して今にも亡くなりそうな相方へのブチ切れのシーンは圧巻だった。
そして彼の演じたボケの田中を支える相方の甲本を演じた田中圭の安定感たるや。とんでもない長文の台詞をよくぞここまで諳んじれるものだ。芸人ではない彼だからこそ相方のために夢を諦め、自分の芸人人生を見限って一般人に戻った悲哀と後悔がすごく表現されていたと思う。天国の漫才はさながらオードリーでした。

天国に行っても俺たち漫才しような！

いや、俺たちが天国でもコンビ組めるわけないだろ！

お前それ本気で言ってるのか？

いや本気で言ってたらこんなに楽しくお前と漫才してねーよ！

へへへへへ！

といった感じの締めの言葉がお似合いの胸に残る最高の漫才だった。

鈴木おさむの人気小説「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」の舞台化のDVD。
結成11年を迎えても鳴かず飛ばずのお笑いコンビ・イエローハーツの物語。


二人のストーリーに魅せられていたら、最後には号泣してた。生で観たらとんでもなかっただろうなと思う。

交換日記形式でストーリーが進むので、面と向かっては伝えられない心情が伝わって、そこに月日や想いがずしんと乗っていてとても良かった。苦悩の連続で、こういう芸人さん達が星の数ほどいる中で活躍してる人って本当に凄いなと思う。現実もとてもシビア。こういう事あるんだろうなーってリアルに感じた。

コンビ愛って本当に素敵。
長年連れ添うパートナーのような関係は、他の職業じゃなかなかないけど、当事者じゃなくても切ないくらい気持ちが分かる気がするもんね😢✨

若林の演技力凄かったなー。びっくり。
こんなに演技上手かったんだね。めちゃくちゃ感情移入して泣かずにはいられなかったし、客席からもすすり泣き聞こえてた。

圭くん好きなんだけど、舞台の圭くん良いね。個人的に映画俳優って感じはしてなかったので、最近はあまり作品観てなかったけど、舞台良い。圭くんの舞台観に行きたくなりました。圭くんの演技が映える。

ずっと気になってた舞台だったけど、レンタルして良かったー！脚本のストレートさも良かったなぁ。芸人のストーリーってやっぱりグッときてしまうね。



若林の相方の奥さんがくみさんって笑って！笑
こちらが先なので、なんという偶然のような奇跡！笑


2023-84