Xavier

ぼくの名前はズッキーニのXavierのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
4.3
凄い良かった。9歳のズッキーニは、アルコール依存症の母親と二人暮らし。父親は、他に愛人を作り出ていってしまった。普段は優しい母親も飲むとズッキーニに辛く当たっていた。そんなある日、思わぬ事故で母親を亡くしたズッキーニは、孤児院に送られる。ズッキーニがあまり喋らず溶け込もうとしない態度が気に入らないボスのシモンに目をつけられる。ある日、ある事を切っ掛けに大ゲンカした2人は、孤児院に来た理由をお互いに話し、一気に仲良しに。そんな中叔母につれられた少女カミーユが来て……ザックリ言うとストーリーはこんな感じかな。予告編を見て気になっていた作品だけに期待はしていたんだけど、それ以上でした。ともすれば暗くなりがちなストーリーをユーモアに溢れ、心を温まるお話に。みんなで騒いで楽しい事がある反面、いつかは誰かが孤児院から出て行ってしまう寂しさとか描かれジーンとするシーンも。特にシモンが"皆、同じさ。誰にも愛されない"のつぶやきが心に刺さりました。
Xavier

Xavier