こぼちゃん

MASTER マスターのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

MASTER マスター(2016年製作の映画)
4.1
監督・脚本 チョ・ウィソク、巨額投資詐欺グループと警察との戦いの物語。サスペンス・クライム・アクション。

韓国全土のネットワークを手中に収めているワン・ネットワーク株式会社。会長のチン・ヒョンピル(イ・ビョンホン)はマルチ商法で企業を成功させたカリスマ的な詐欺師だったが、警察の知的犯罪捜査課長キム・ジェミョン(カン・ドンウォン)によって政治家や官僚との深い関係を疑われる。天才ハッカーのパク・チャングン(キム・ウビン)を見つけ出したキムは、チンを検挙するチャンスをつかむ。

捜査の手が自身に及んでいるという噂を聞きつけたチンは、韓国での計画を止めてパートナーのキム・オンマと密航。パクも暗殺されるが、キムは諦めずにチンを追い続ける。半年後、チン殺害のニュースが国中を駆け巡るが。

武道館のような会場で、まるで新興宗教のように熱弁を振るうチン会長、見事なまでの渾身の演技で聞く人の心を掴む。裏では、容易に人を殺める冷たい一面を持つ。追いかけるキム課長も天才的な仕掛けを次々にうち、包囲網を狭め、大富豪のシン先生の心をもつかむ。資金を集める仕組みや裏帳簿の鍵を握るパク、誰につくか最後まで分からず、また自ら持ち逃げする可能性も。

前半は、知略の戦いで、時には政治家や官僚を使い、どんな窮地に陥っても逃げようとする犯人たち。後半は、新たな戦いが始まり、知略に加えて、カー・アクションや爆破シーンも増え、誰が味方か敵が混迷。

誰が勝つかは分かりませんが、あっと驚くシーンが用意されていました。想定外の切れ味と決着が待っていた。
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