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オン・ザ・ミルキー・ロードのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

舞台はヨーロッパの架空国家。隣国と戦争中の国境沿いで、主人公は戦地にミルクを宅配する仕事を担っていた。ある日、戦地に出ている村の英雄の花嫁として謎の美女がやって来る。主人公はひと目で恋に落ちてしまい…という話。

鬼才として知られる監督の作品だが、この監督の作品は初見。どんな監督だろう?と思っていたら本作の主演の人がその監督だった。

戦争の話なのにどこかシュールでユーモアに溢れている作品。大きな時計に不具合が起きるシーンや音楽や踊りの場面は楽しげで、主人公がロバで戦場を駆け抜けるシーンもコミカルである。そして、何と言ってもほとんどCGを使わずに撮ったという多彩な動物を使った演出はバリエーション豊かで細やかな表現が満載で、これだけでも充分観る価値のある映画だった。花嫁役の女優さんは007のスペクターにも出ていた人だと分かったが、他の役者さんは全然知らない人たちだった。休戦後の中盤からは打って変わって重苦しい雰囲気に。たくさん人が犠牲になるし、逃避行の場面は危機感が半端なかった。そして、衝撃の結末には唖然としてしまった。
羊とか、ホントに死んでないよね…?
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