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特別捜査 ある死刑囚の慟哭のTAMUのレビュー・感想・評価

3.7
『新しき世界』を見て以来、私の中で犯罪都市の烙印を押された仁川。そこで起こる冤罪事件。チャイナタウン大写しになるとムダに上がる♪

そして期待に違わず、賄賂で警察を掌握するヤメ検弁護士(キム・ミョンミン)が、これまた賄賂で権力を掌握していく財閥相手によこしまな理由で立ち上がる!

流石に賄賂禁止法施行前だからって、皆さん賄賂渡し過ぎ、仁川だからって暴力自由過ぎであるが、割と普通に火曜サスペンス的に話が煮詰まっていく。(但し、キム・ミョンミンの相棒ソン・ドンイル(さらにカッコを付けると個人的には食傷気味)がお決まりの感じに邪魔をするw)

ところで、やっぱ映画はあまり情報得ずに見ると、得した気分になりますね!
何かって、演技派子役(と言っても高校生)キム・ヒャンギがまた悲惨な目に遭うのです〜♪

思い起こせば『優雅な嘘』では壮絶ないじめに遭い、『雪道』では慰安婦に、ちょい役だったけど優雅な嘘のイ・ハン監督の次の作品『兄想い(邦題:戦メロ)』では特別出演したのに井戸に落ちただけだったり…

今回、『ビューティインサイド』でバス停で呆然とする姿が未だに目に焼き付いて離れない、みんな大好きキム・サンホが殺人容疑を掛けられ、キム・ヒャンギはその容疑者の娘を演じます。幸薄い父娘で同じ丸顔、親子揃ってキュート系w

これ、キム・ヒャンギ目線で見ると、と言うか自然と見てしまったのだが、胸が熱くなる一方で、やっぱり最終的にピルジェ(キム・ミョンミン)許せん!嫌い!(笑)

さて、この泣ける親子以外に刺さってくるのが、看守役のオ・ミンソク(いわゆる『未生』のカン代理)。寡黙だが心ある看守を好演。今度ドラマでカン・ハヌルと主役級張るらしいし、今後も期待。

そして、最後にお亡くなりになったキム・ヨンエさんの見逃せない演技。遺作となった『パンドラ』、見れてないですが、その前くらい。ここでは財閥のトップ役。毅然とした演技の中に、病気抱えてたのかな?と気になりつつ。ご冥福をお祈りします。
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