評価高めなのに新宿武蔵野館で2週間しかかかっていなくて見逃してしまったけれど、新宿ピカデリーで1週間上映があり鑑賞できた。やっぱり、面白かった。
西部劇スリラーだけどガンマンの対決ではなく、苛酷な時代をとても強く生きた女性の物語。4章構成だけど、時系列は3→2→1→4の順となっている。
言葉を発することができなくなったリズはある町で助産婦をしながら、年の離れた夫と2人の子どもと幸せに暮らしていた。そこへ不穏な雰囲気漂う牧師がやってきて、リズの罪を罰するという。
リズと牧師の関係、2人は何があったのかが時間をさかのぼっていくことで次第に明らかになっていく。
4章すべてダレるところがなく、ずっと引き付けられ、148分の長尺ながら全然退屈しない。明らかになる事実や映像は衝撃的だけれど、この時代ならあるかもとリアリティも感じてしまった。
キッチリけじめを付けながらも希望の残るオチも良く、これはナカナカの物語ではないかと。
何故上映機会が少ないのかよくわからないけれど、タブーのようなことを扱っているのと、グロテスクな映像のせいかしら。でも、もっと観られても良い映画のような気がする。
●物語(50%×4.5):2.25
・緊張感に次ぐ緊張感と衝撃の事実。ダークサイドのエンターテインメント。面白い。
●演技、演出(30%×4.0):1.20
・うぇーっ感じがするシーンが何度も。好みは分かれそうだけれど自分はアリ。
●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・まずまずかと。