兎にも角にも映像がどのシーンもうっとりするほど美しい。
砂漠のように真っ白な砂浜の広がるパタゴニアの雄大な自然、そしてまるで宝石のようにキラキラと輝く青い海の色は淡い色彩で映し出されて、観てるだけで癒される。
額縁に入れたくなるよつな景色たちをなるべく余分なもので汚さないように、最新の注意を払ってこの物語は静かに奏でられる。
人間嫌いで、シャチだけを友だちにしている主人公ベト。
そして彼の孤独な生活に突然入り込んできた母息子との交流を描く。
シャチが見えるあの場所に行けば、きっと何かが変わるかもしれないと無我夢中で飛び込んできた彼らを少しずつ受け入れられたのは、自閉症の少年トリスタンの無垢な存在感のおかげなのだろう。
物語はひたすら淡々と進む、劇的な変化はない。
しかし、確実に内面が変化していくのがわかるトリスタン少年の演技はとても崇高で神々しくてとにかく素晴らしい。
全体的に物語は静かに流れるからこそ、
ラストにトリスタンが白い馬に乗って砂浜を駆け抜け、海に入るシーンはまるでおとぎ話のように美しかった。
あのシーンだけでも繰り返し観たい。
色々抱えている彼らだけど、シャチと交流できるという事はとんでもなく羨ましくなってしまうお話でした。

やっぱり私はスペイン語圏の作品がしっくりと来るな〜💕

実話に基づいたヒューマンドラマで、エンドロールの実物写真が真実味を証明している🌟

アルゼンチン🇦🇷のパタゴニア海岸で動物管理官（レンジャー）として働くベトは野生のシャチの研究をしている。悲しい過去を持ち、1人孤独に日々を過ごしているが、シャチとは心を通わせる事が出来る特殊な能力を持っている。

ある日突然、スペインから母子が訪ねてくる。TVでこの海、そしてシャチを操るベトが映っている放送を視たのが理由だと母ローラは言う。実は話すことも出来ない重い自閉症の息子トリスタンに、豊かな自然と野生のシャチと触れ合うことで何らかの感情が生じることを願う一心の行動だった。

最初は2人を追い払おうとしたベトだったが、次第に彼の心にも変化が生じていく。
ネットも繋がらず、トイレすらない最果ての海岸で暮らす3人の生活はある意味ロックダウン状態。そんな隔絶された場所だからこそ生まれる人間関係は、本当の意味で相手を大切に思いやれるのかもしれない💗

ベトとローラのロマンスを挟むのだが、自傷行為を繰り返していたトリスタンが少しづつ心を開放していく様は、観ているこちらの心が震える感動になる🥺


トリスタン役の少年は本当に自閉症なのでは？という位に上手かった。
ラストは1人で白馬に乗って海辺に行き、シャチと戯れる💞
やはり実話は信憑性があってイイ✨


※実際、野生のシャチは凶暴なので、観光客の事故に繋がらないように規制がある。ベトが近づいているのを人に見られるのを懸念し、上司から異動命令があり、パタゴニア海岸から離れ別の場所でレンジャーをしている。ところが、そこの海にもシャチが現れるようになったらしい。現実の話です✨👏✨

• #のんchan海シリーズ

とても綺麗な場所に1人で暮らす男のもとに、自閉症の息子を持つ女性が、シャチの不思議な力を信じて遠くから現れる…
自閉症の少年の閉ざされた気持ちと心に、シャチや白馬が寄り添ってくれている気がして素敵だった✨
大人たちの恋愛はさておき、シャチと友達になれるのは羨ましい✨
小さい時フリーウィリーを見た時のワクワク感をちょっと思い出した🎶
こちらは実話なんだって…羨ましい❤