観た感想を一言で現すと女版"ベティ・ブルー"かな。19歳のアンヌは、ジャン=リュック・ゴダールと出会い、恋に落ち彼の新作"中国女"の主役に抜擢される。その後結婚した彼等は、楽しい新婚生活を送るが、時のパリは"5月革命"の真っ只中にあり、ゴダールは映画制作をせず学生や労働者と共にデモに参加していたそんな生活を続けて行く中で2人の間に隙間が出来るようになり……ザックリ言うとストーリーはこんな感じ。この作品は、2番目の妻であったアンヌ・ヴィアゼムスの自伝的小説が原作。それでかもしれませんが、ゴダールのダメっプリ満載の作品になっています。学生の討論のシーンでは言われっぱなしだし、デモ時に警察に呼び止められた時も、前ではヘコヘコしていたのに裏では悪態をつくとかね。またかなりのエキセントリックな人で友人やアンヌに対してケンカを売る様な事をするくせに、突き放されると自殺を計ったりなど(ここら辺を観ているときに"ベティブルー"と被っている感じがして)ハチャメチャ。でもラストまで目が離せないんだよね。自分のツボだったのは、ゴダールの眼鏡が割れるシーンかな。そこはみどころ(？)かな。
