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アトラクション -制圧-のYYamadaのレビュー・感想・評価

アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)
3.1
みんなで観よう【みんかい?】指定作品
【SF映画のススメ】

◆作品名:
アトラクション-制圧-(2017)
◆SF映画のジャンル
現代劇 / ディザスター・恋愛映画
◆類似作品
・地球が静止する日

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・巨大な球体宇宙船がモスクワに飛来、ビルをなぎ倒して多くの死傷者を出しながら着陸。異星人との初めての遭遇に人々は戸惑う中、ロシア軍司令官の娘ユリアは異星人の科学技術者ヘイコンと出会い、ヘイコンが故郷の惑星へ帰るために必要なデバイス「シルク」探しを手伝うことに。
・異星人に対する排斥の気運が高まる中、ヘイコンと一緒に過ごすうちに自分が彼を愛し始めていることに気づくユリアだったが…。
〈見処〉
①彼らは「敵」か「味方」か?
・『アトラクション-制圧-』は、2017年に製作されたロシア発のSFアクション大作。
・監督は『戦争と平和』などの巨匠セルゲイ・ボンダルチュク監督の息子であり、ロシア映画No.1ヒット作品『スターリングラード史上最大の市街戦』(2001)のフョードル・ボンダルチュク。
・本作の製作費は、わずか14.8百万ドル(≒19億円)にありながら『第9地区』『エリジウム』などの大作を手掛けたスタッフによるVFX映像は、ハリウッド大作にも負けない出来映えである。
・出演は、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(2019)でも共演しているイリーナ・スタルシェンバウムがヒロイン、ユリア役に、アレクサンドル・ペトロフが元カレのチョーマ役を演じている。

②結び…本作の見処は?
実は恋愛映画。。
◎: 「いきなりクライマックス!」…冒頭の宇宙船墜落シーンは低予算と思えないほどのディザスターぶり。ハリウッドにも負けない迫力映像であるが、日本映画では、これだけのクオリティを出せるだろうか?
○: 真の主役はアナキン以上に闇落ちレベルが半端ではない「元カレ」のチョーマ。次作品では重要な役どころとなる彼の蛮行を楽しむ作品でもある。
▲: 2022年M1チャンピオン、ウエストランドの漫才でディスられていたような「恋愛映画」さながらの平坦なストーリー展開。エメリッヒ作品同様の展開を期待すると「コレジャナイ感」が強いかも。
▲: 戦争を起こしてはいけないと反戦メッセージを描くロシア映画。ウクライナ問題がブーメランのように刺さる。
◎: ここまで酷評しながらも、次作品『アトラクション-制圧-』(2020)は、SF娯楽作品として見どころが多く、その点で本作鑑賞の価値は非常に高い。

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しばらく映画鑑賞活動は停滞しておりましたが、親愛なるフォロワーのあやさんにご紹介いただき、約2年ぶりに「みんかい?」鑑賞をさせていただきました。

ジョニーさんの選作がなかったら、本作(とくにチョーマ)との出会いはありませんでした。ありがとうございました!!

また、みんかい?御法度かもしれませんが、次作品『アトラクション-制圧-』(2020)は面白かったので、連続レビューしてしまいました。未見のかたは、こちらも是非!
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