河豚川ポンズ

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!の河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

3.1
ポスターの煽り文句通り派手にやってほしかった映画。
もっと…こう…なんていうか派手に撃ち合いながら金塊を奪い合う感じの話だとてっきり…

1995年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争の真っ只中のサラエボで、マット・バーンズ(サリバン・ステイプルトン)率いるネイビーシールズの秘密部隊が動いていた。
しかし秘密部隊など名ばかりで、隠密作戦でも壁を爆破して敵軍の将軍を誘拐、戦車まで盗んで逃げおおせたりと大暴れ。
当然上官のレヴィン少将(J・K・シモンズ)から隊に謹慎処分が言い渡される。
やることもなくバーでたむろしていたマットたち、そのうちの一人のベイカー(チャーリー・ビューリー)は、バーのウェイトレスのララ(シルヴィア・フークス)と恋に落ちる。
だがララには、かつて祖父から聞かされた、ナチスの隠した27トンの金塊の行方に関する秘密があったのだった。

おおよそあらすじだけ読めば順当な冒険映画なんだろうなと思って蓋を開けてみれば、まさかの本当にナチスの金塊を探しに行くだけ。
かっこいいミリタリーアクションは最初の10分だけ。(まあここのシーンは本当に文句なしの出来だけれども)
敵もダラダラと何をしてるのかよくわからず、最後は湖底に向けて手榴弾を落とし続けるだけという何とも映えないシーン。
これもうネイビーシールズである必要性がないでしょ。

褒めるポイントをひねり出すならJ・K・シモンズとシルヴィア・フークス。
やっぱり腐ってもリュック・ベッソン製作・脚本なので小粋な会話とかを挟んでくるのは面白かった。
シルヴィア・フークスは「ブレードランナー2049」でのラヴのインパクトが強すぎたせいか、普通の恰好してるのを見て「この人こんな美人やったんか」みたいな謎の再発見があった。
というかラヴやってる時がおっかなすぎた。

ここまでパッとしないとなると、そりゃあヨーロッパコープも経営危機に陥るよなあとしみじみと感じた。