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ゆらりのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ゆらり(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

石川県の民宿を舞台に三つの世代の母と子の絆を描いたお話。

現代編、未来編、過去編の三つのエピソードで構成される。いずれも、ちょっとしたすれ違いで仲違いをした(しそうになった)親子が、信頼を取り戻す流れとなっている。最初の現代編では更に民宿のアルバイトの女子大生の隠された親子関係もストーリーに絡んでくる。派手さは無いが役者陣の快活な演技と作品の空気感は僕の好みで、エピソードの順序も主人公の過去が少しずつ明らかになる仕組みには合っていたし、未来編までは申し分なかった。
ただ、過去編の解決方法だけSF設定に頼ってしまったところは違和感があったし、しかもお話的にあまり上手くなかった。。それでもヒロインが最期に母親へ今までの嘘を全て打ち明けて謝罪するシーンには涙。全体を通して見ると、女性が病弱な家系なのね…
主演は岡野真也。僕は初めて聞く名前だったのだが、女性と知って更にビックリ。現代編の母親役と過去編の娘役の演じ分けが見事だった。未来編の主役の内山理名や遠藤久美子、鶴田真由などひと世代前の主役級が揃っていた。監督は遠藤久美子の旦那さんなのね。

母の日に観ると良い映画なのではと思った。
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