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ママレード・ボーイのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

高校生のヒロインは、両親から突然離婚を告げられる。両親は旅行先で出会った夫婦と意気投合し、やがて互いのパートナーを交換して再婚することを決めたと言うのだ。ヒロインは両親とともにシェアハウスに引っ越し、相手夫婦とその息子と6人で同居することになる…という話。
原作の少女漫画は未読だが、昔スカパー!でアニメ再放送をざっくり見ていた記憶が…

ストーリー的になんやかんや理由を付けてヒロインがイケメンと同居生活はじめ、それをきっかけに恋に落ちるのは典型的な展開ではあるのだが、本作はそのきっかけがヒロインの両親と恋愛相手の両親の離婚&パートナー交換というのが非常に極端な設定でユニーク。そこまでやるのか?と驚かされた。結果それは割と奥深い設定だったけれど。
同居相手や部活の仲間との恋、先生と生徒の恋愛などベタだが純粋で盛り上がる要素が満載で、構成も長編の原作をうまくまとめているようで変なツッコミどころもなかった。終盤はホロリとできる。まあ僕の年齢で見るにはなかなかキツい部分はあるものの、バカっぽい恋愛話がほぼ無いところは好感が持てた。主人公たちの出生の秘密や、両親の謎のエピソードにはひきこまれた。
ただ、原作が20年以上前なこともあり、すれ違いエピソードはスマホやネット活用すればおおむね解決できるのでは?と思ったり。
主演の桜井日菜子は少し天真爛漫さが足りない気もするがわざとらしさが無くて好演していた。桜井日菜子は大東建託のCMやってるせいか引っ越しシーンでアート引っ越しセンターのダンボール抱えてる姿が違和感あった(^^)。相手役の吉沢亮はすごい顔が整っていてこんな金髪(劇中では茶髪に近い)が似合う日本人がいるのかと思うくらいにはまり役だった。でもテニスシーンは迫力不足。両親役がやたらと豪華なのもびっくり。筒井道隆と檀れい、谷原章介と中山美穂って一昔前なら連ドラの主役級かなあ。

離婚後に女性は半年経たないと再婚できないという法律があることを本作のアニメで知ったのだが、それが知らない内に100日間に短縮されていたと初めて知った。
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