『エクリプス』
原題Veronica.
製作年2017年。上映時間106分。

『REC レック』シリーズのパコ・プラサ監督が5年ぶりにメガホンをとり、降霊術で恐ろしい存在を呼び覚ましてしまった少女を襲う恐怖を描いたスパニッシュホラー。

日本において知名度ほぼ皆無ですが個人的には一時期ハマったスペインのロックバンドHéroes del Silencioをかなり際立たせていたしとても嬉しかった。
映画のサウンドトラックにある楽器以外の曲はすべてこのバンドによるもので、ベロニカはウォークマンでバンドの曲を聴いていたし、彼女の部屋には少なくとも彼らの2枚のポスターと1枚のカレンダーがありました。
ほとんどの夜のシーンでバンドのTシャツを着ていました～彼らの(どうでもいい話で🙇‍♂️)。

父ちゃんを亡くしたベロニカは、仕事に追われる母ちゃんに代わって幼い弟妹の世話に明け暮れる毎日を送っていた。
ある日、マドリードの街で日食が起こる。
学校の生徒たちが屋上へ観察に向かう中、ベロニカは同級生たちと地下室にこもり、降霊術の文字盤を使って父親の霊を呼び出そうとする。
しかし上空で月と太陽が重なった瞬間、文字盤が割れてベロニカは気を失ってしまう。
その日を境に、ベロニカの周囲で不可解な現象が次々と起こりはじめ。。。

今作品は、ジャンルとしてはなかなかの作品であったと個人的には思います。
かなり顕著で深遠な超常現象の側面があり、それがうまく現実に根ざしている点であるかな。
冒頭のシーンやと、彼女たちの静かな日常が描かれ、その後、隠し部屋で占い盤で遊ぶとちゅう超常現象が挿入されてます。
ほんでもって、ライトの明滅、乱暴に回転するプランシェット、学校の盲目の修道女への断続的なフラッシュによって、不気味な占い盤ゲームに変わり、流血と突然の火災によってゲームはより暗い方向へ進み、後に最終的な憑依への隠れた手がかりを与えてくれる。
この強力な設定に基づき、超自然的な要素を取り入れることで、映画に素晴らしい土台を与えているかな。
目に見えない力が彼女の世話をする入浴中の弟をやけどさせるちゅう自宅での攻撃とか、何かが間違っているかもしれないなんて徐々に彼女に気づかせる。
かなり冷ややかな朝食のシークエンスとか、今作品は超自然的な要素に満ちている。
この設定で最もゾッとすんのは、近くに何かがあると点灯する子供のおもちゃをずっと使い続けていること。
これは、子供たちに対する恒例行事で、おもちゃが落とす影から迫りくる霊を見ることができひん彼女の姿によく表れている。
また、血みどろの幻覚や強い心理的な導線がたくさん登場して、今作品じゃ強力なフィナーレをうまく演出しているんちゃうなあ。
このフィナーレてのは、おそらくこの映画の最も強い側面やし、超自然的なおふざけの数々を存分に発揮し、楽しくてワイルドな時間を与えてくれてました。
冒頭の降霊術で、子供たちが家の中の勢力に積極的に狙われていることが示され、この状況に何か超自然的なものが進行していることがわかると、霊が我々の世界に出現する合図としてガラスの瓶を利用し、家の中で彼女を追いかけ始めると、状況の危険性を認識できない不気味な瞬間が多くある。
これって、強力な超自然現象のハイライトと、かなりショッキングなツイスト・エンディングで全くゾッとするような事実がたくさん出てきて楽しい魅力を与えてました。
また、もう一つ、不思議と物語の中心にある人間ドラマがあった。
憑依が徐々に彼女を追い詰めていくという長期戦のアプローチをとっているし、
後日、超自然的なおふざけをするための素晴らしい雰囲気を与えるちゅう設定が素晴らしい。　
憑依が彼女にどのような影響を与えんのか、友人の反応だけでなく、周囲の人間が彼女を狂っていると思い込ませるような行動など、キャラ研究からの積み重ねが、この作品全体に見られるさまざまな超常現象に深い影響を及ぼしている。
今作品はちょい長すぎるかもしれないのが難点ながら楽しめた作品でした。

女子高生のベロニカは父を亡くし、働き詰めの母に代わって3人の妹弟の面倒を見ていた。スペインに日食が訪れたある日、ベロニカは友達と3人で降霊術を行い亡き父との会話を試みたが、月と太陽が重なったその瞬間に文字盤が割れ、ベロニカはアゴが外れそうなぐらいに大口を開けて叫び、気絶…。以来、彼女の周りで奇妙な現象が巻き起こるようになった。助けちくり〜！な話

スペインのホラー。スペインといえばレジェンドPOVの「REC」やまさかの仰天ミステリーサスペンス「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」、タイトルに惹かれて見るとマジで痛い目に合う「マジカルガール」など傑作を生み出してきた映画先進国ですが、こちらのホラーも小粒ながらかなり面白い！！

大筋は「コックリさんで霊を呼び寄せてさぁ大変」という何の捻りもないものだけど、オープニングにいきなり阿鼻叫喚のクライマックスシーンを持ってきてグッと引き付けつつ（バタフライエフェクトと全く同じ構成）、日食、めちゃくちゃタバコを吸う失明した老シスター、降霊術、ベッドの裏の人間のような形の焼け跡、家の中に「…いる！」みたいな違和感など不気味な要素を付け足しながら、巻き戻して見直しちゃうぐらいセンスのあるホラー描写を散りばめてジワジワと恐怖心を高めてくれて、個人的にはかなり好みでした

真偽は不明だけど、どうやら「スペイン警察が初めて超常現象として認めた実在の事件」をベースにしてるらしいです。最後に本物の現場写真が出てきたりしてリアリティを高めてくれてました。全くソースが無いので信じられませんが…。あと、スペイン語って早口でかつ威圧的でやかましいので、泣き叫ぶ系のホラー映画との相性はかなり良いような気がしますね。そんな感じでオススメです。ベロニカ役の女の子もスペイン美人って感じだし。敬具

実話ベースという事で怖さが二割り増しですね！全体的にはベタではあるんですけど、良いところとしては、まず主演の女の子の顔面が整い過ぎている点ですかね！尚且つ驚いた時とかの顔面が思い切りが良くていいですね！
ラストスパートはテンション高くて楽しいですし、実際の事件現場の写真が映画のまんま過ぎて怖過ぎましたね！