肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

工作 黒金星と呼ばれた男の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
4.0
やはり韓国の演技派大スター:ファン・ジョンミンは裏切らない。いや、祖国は裏切ったのか?
意外な終結へと舵を切る彼の選択が現状の南北関係を左右したかもしれない重厚・潜入スパイ映画

同い年の公開と配信映画で、ジャンルもスパイアクションとスパイ・ヒューマンドラマ(当映画)と微妙に違いながらも南北の朝鮮物語として導き出した結末と鑑賞感はNetflixオリジナル映画の『鋼鉄の雨』と非常に近いものがあります。
こちらはSide:北朝鮮で南からのスパイ大作戦としてセットで見てみてるのも面白いかも知れませんね!

もう韓国俳優といえばソン・ガンホよりこっち!という激推しの俳優さんなのでそれだけでも評価が自ずと爆上がりしてしまいそうですがw中々に難しい役どころを演じていますね、ファン・ジョンミンさん。
軍歴から工作員として引き抜かれて任命される大役でありながら、スタイリッシュなスパイ活動とは全く違い、ほとんどがギリギリで行き当たりばったりのいつバレて首を切られるかのヒヤ汗モノ!w それでも無能か有能かの境界線をギリギリに歩みながらもキッチリとその時代のスパイ道具(カセットテープレコーダー等)と演技で仕事を果たす有能っぷり!三枚目の顔からは想像しにくいw

北に入ってからのスパイ活動では諜報科の上からの圧力と訝しむ北の重役兵士たちの板挟みに合う、胃がキリキリモノの中間管理職のような緊張感ですw 北の兵士達の確固たる意志の奥にある人間性と事情が見え隠れして、本人もその諜報活動に疑問符を抱くまで事態は発展していきます。
日本でもよくニュースで目にする北朝鮮の「兵器実験」と称する"挑発行動"が一体なにを意味するのか?この映画を見れば日本人でもそのアピールが"どこに由来するのか?"穿った見方が変わる事必至です。

ニセ金日成(故人)ご出演させるくらいの意気込みが見られる、当時の「核」にまつわる南北事情、この映画だけでは掴み取りにくい"黒金星"の素性。ファン・ジョンミンさんが独特な魅力を与えてくれます。