Xavier

1987、ある闘いの真実のXavierのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.3
ねじ曲げられた正義の下に行われていた愚行に翻弄された人々のお話。1987年警察に連行されていたソウル大学の学生ハク・ジョンチルが尋問中に死亡した。 それは南営洞警察のハク所長の下拷問の様な取り調べの結果であった。秘密裏に処理したいハク所長は、部下に命令し検事に火葬の許可を早急に取りに行かせるが、地検公安部長のチェ検事は検死が行われていないことで、それを突っぱねる。困ったハク所長はチェ検事の上司などに圧力を掛けるがチェ検事は自分の信念を通し司法解剖を行う。そこで死の原因が拷問の結果である事が証明されるがハク所長らの手により心臓麻痺の為の死とされ強引に火葬が執り行われるが、それに疑問を持つ記者達や学生達の政府に対しての大きな運動になっていき……ザックリ言うとストーリーはこんな感じ。間違った正義を持った権力者が時にはお金で懐柔やまたは恫喝などで思い通りにする様は胸糞悪い。またそれがまかり通ってしまう時代背景。たかが30数年前の話とは思えないぐらい、ひどい行い。観ていて胸が痛い。普通の人々がいわれのない事で翻弄される姿に涙が止まらなかった。豪華俳優陣(ハ・ジョンウ、キム・ユンソク、ユ・ヘジンなど)の熱のこもった演技は見所。後で解ったんだけど最初に死んだ学生をヨ・ジングが演じていた事を知りビックリ。
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