このレビューはネタバレを含みます
エロイラストを描いていたトム・オブ・フィンランドが世界に認知されてゲイの概念を変えるお話。何でビチビチのレザー?という謎は解けませんでした。バイクファッションが元らしい。
時折映される絵の力はさすがに凄いものがありましたが、トウコからはあれだけのパワーのある絵を描くようなエネルギーは陽にも陰にも感じられず、ミスキャストのように感じました。
トム・オブ・フィンランドの名前自体知りませんでしたし、過去フィンランドでゲイが社会的弾圧ともいえる扱いを受けていたという事実も知りませんでしたので、その意味での衝撃。
冒頭の林の中でのセックスシーンに戦場のカットが差し込まれるのはインパクトありましたが、その他の描写は平凡。冒頭シーンからラストシーンへの繋ぎではセリフを1つ被せる親切設計。
絵自体の扱いは割と薄めで、期待していたほどのインパクトは得られませんでしたが、勉強になった作品でした。