映画大好きそーやさん

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

GotG三部作としての完璧な幕引き!
1作目公開当時の知名度は他作品より飛び抜けて低く、メタ的に敵にまで「誰?」と返される始末でした。
そんな絶望的な状況もジェームズ・ガン監督の天才的な手腕、単体作品としての完成度の高さをもって見事なまでに覆し、今では現代の『スター・ウォーズ』とまで評されるようになった本作は、それぞれがありのままを受け入れる物語に行き着くことで完結となりました。
今思えば、『Come and Get Your Love』が使われた時から、そのテーマ性は示されていたのかもしれませんね。
いつも通りセンス光る選曲は健在でありながら、ファンを喜ばせるセルフオマージュや、各キャラクターの見せ場もしっかり用意された上で、ロケットのオリジンを始めとしたドラマも軒並み高い強度を誇っていて、非の打ち所が見当たらない大傑作に仕上がっていました。
鑑賞中は常に鼻をすすりながら、何度も何度も涙を流してしまいました。
冒頭のMCUクレジットから愛のある演出がみられ、もうその時点から涙腺が怪しくなっていたような気がします。
この映画体験を劇場で公開初日に味わえたことが何より嬉しかったです。
ここまでジェームズ・ガン自身にも多くの問題が降りかかり、一時期はジェームズ・ガンが手がけての本作の公開も危ぶまれるような状勢にまで追い詰められました。
それでも出演者やファンの思いが、いや監督への切実な愛が、奇しくも1作目公開時のように最悪な状況を打ち破って、本作公開にまで辿り着かせることができました。
物語の展開や敵の配置、キャラクターの行動に違和感はないまでも、現実での出来事にも直結していそうで、そういった意味でも感慨深い作品でした。
「誰にでもセカンドチャンスがあっていい」響きました。
良いところを挙げればキリがなく、全キャラクターの描写配分やそれぞれの落としどころ、シリアスとギャグの比率、楽曲を流すタイミングやその歌詞の親和性等々と、延々に並べることができるので割愛させて頂きます。
とにかくまだ観ていない人は1作目、2作目を一気見して、劇場に走って下さい。
新たなスペースオペラの金字塔、その終幕という歴史的瞬間を一緒に味わいましょう!
少なくとも私の2023年ベスト映画は更新されました。
と、ここまで色々と書いてきましたが、最後はこれでまとめさせて下さい。
ありがとう、ジェームズ・ガン!
大好きだ、ガーディアンズ!
〈2023/5/5追記〉
IMAXレーザーGT3Dにて2度目の鑑賞をしてきましたが、戦闘シーンの迫力が段違いで最高でした!
3Dを利用した空間の奥行き、飛び出してくるような演出も多く確認でき、より作品の映像的爆発力、作り込みの豊かさを感じることができました。
こちらで観た方が最大限楽しめると思いますので、これから観ようと思っている方は是非ご検討を!