真っ黒こげ太郎

ファイナル・スコアの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ファイナル・スコア(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

頭を使え!頭を使うんだ!(物理的な意味で)



戦友の死を引きずっていた元特殊部隊のドラッグス…ではなくノックス。
戦友の娘であるダニーと共にサッカーの試合を見にスタジアムへ。
だが、スタジアム内で密かにとんでもねぇテロ事件が発生していた!!!
ノックスはダニーを守るために孤軍奮闘をおっ始めるのだった。



スタジアムを舞台に元特殊部隊のマッチョとテロリスト軍団との闘いを描く、「ダイハード」系アクション。

人気上昇中のマッチョ俳優、デイヴ・バウティスタさん主演のアクション大作として気になっていたものの、公開が小規模すぎて、結局ご近所で劇場公開されずDVDの鑑賞となってしもうた作品。
後調べて気づいたんだけど、監督は「ザ・トーナメント」の人だったのか!

それにしても、”試合で盛り上がるスタジアム”で”アクション俳優”が”ダイハードする”と言うと、ジャン・クロード・ヴァン・ダムさんの「サドン・デス」を思い出しますね。
娘が迷子になる所とか、厨房での殴り合いとか、クライマックスのド派手展開や敵ボスとの決着とか、ドンパチしまくってるのに皆気づかない所とか(おいおいw)、色々と参考にしたとは思うけどね。
(ついでに「サドン・デス」は、ヴァン・ダムさん主演作の中では一番好きな作品だったりする。)


そんか既視感まみれな感じの内容ではありましたが、これが凄いおもろかった!!!
ハッキリ言って話自体は粗まみれですが、最初から最後まで飽きずにハラハラドキドキしながらド派手なアクションを楽しめました。

主演はプロレス畑のマッチョ俳優なバウティスタさんですが、意外にも本作での戦闘力自体は抑えめ。
バウティスタさん以上にゴリマッチョな敵もいるとはいえ、今作の主人公は結構な頻度で敵に苦戦。
(ってか、マーティン・フォードさんの筋肉がスゲェ!!!www)
ヘッドショットを決めたりするものの(部隊では狙撃兵だったのかな)、終盤には切られ刺されでズタボロに!!!

しかし、主人公が強すぎず、弱すぎずな丁度いい塩梅なお陰か、全体的にいい具合に緊張感が持続しているのがナイス。
偶然も重なっているとはいえ、「不利な状況でどうやって敵を倒すか」の面白さに上手く繋がっている。
特にゴリマッチョな敵との殴り合いは迫力があるし倒し方のアイディアも上手い。
ノリノリBGMのバイクチェイスや終盤のテロ軍団との攻防戦も面白い。
(そういえばバイクチェイスのBGM、「ドゥームズデイ」のチェイスでも使われてたな。w)

話自体はよくある「ダイハード」物でよくある話。
だが、序盤で娘に教えた護身術が生かされたり、テロリスト呼ばわりされた男がテロリストの真似をして人々を移動させたりと、伏線回収もしっかりしているため結構脚本は良かった…ような気がする。w

また、本作ではある歴史的な事件が関与しているのだが、そこら辺に詳しくなくても理解できる位分かりやすく描かれてるのもナイス。
(「ザ・フォーリナー」よりもずっと分かりやすい、そういえばあっちにもブロスナンさんが出てたな。w)

また、共闘するヘタレな職員が良い塩梅のコメディキャラとなったり、コメディシーンが意外にもスベッておらずいい具合に話の清涼剤となって笑える。
ヘタレな警備員や苦汁を飲まされていた刑事のオヤジにもちゃんと真面目な見せ場があるのも良い。


「重要な案件だ!サッカー場なんかどうなったっていい!!」

ボカッ!!(主人公達を見殺しにしようとした捜査官を刑事が殴る)

「サッカーと言うんじゃねぇ!!フットボールだ!!!!」

\フットボールだぞ!/


怒る所そっちかよ!wwwwwwwww

正直、要所要所で気になる所はあるし(バイクチェイスの後、銃で狙い撃てばよくね?w)、テロリストが変な所で温かったり、重要人物そうなテロリストの兄がアッサリ死ぬ等気になる所も。
(テロリストの兄のあの独白は何だったんだ…。)

でも、クライマックスの展開は緊張感や二転三転展開の連続で最後までワクワクしたし、アクションも満載で楽しめました。
オチも良い感じに爽やかで清々しい。w


内容としては手垢の付いたベッタベタなアクション映画ではありますが、テンポの良いドラマに緊張感のある展開、ド派手なアクションも盛りだくさんでメチャクチャ面白かったです!!

小規模公開であまり話題になってない、比較的マイナー映画ではありますが、個人的には大規模公開されても良かった思うぐらい、ハイレベルな映画でした。

この手のダイハード系なアクションが好きなら是非ともチェックしてきてくださいな。オススメでっせ!!!