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チャイルド・イン・タイムのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

チャイルド・イン・タイム(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

児童作家の主人公は幼い娘と買い物に出かけたのだが、ふと目を離した隙に娘を見失いそのまま行方不明となる。主人公は罪悪感から酒に溺れ、妻とも別居することに。それから三年後、主人公は未だに娘を忘れられず街をさまよい歩く日々を送っていたが、友人や同じ痛みを共有する別居中の妻との交流が彼の助けとなっていき......という話。ベネディクト・カンバーバッチ主演・製作のTV映画。

娘を失った悲しみを抱えた夫妻の苦悩と再生を描いたドラマ。
元々変人役の上手いカンバーバッチなので精神的に不安定な主人公ははまり役で、一度は袂を分かった妻と少しずつ関係が修復し、再出発に至る過程を静かな演出で見せてくれていた。最後の妻の出産で一気に物語に救いが出てくるのも良かった。
難点は主人公は友人の政府関係者の奇行とか近未来的な管理社会の風刺とか主人公が若い頃の自分の母親に会うとかの主題にあまり関係なさそうな要素が多くて、正直不要に感じた。テンポ悪くなってたし。原作が小説なので仕方ないのかもしれないけど。

妻が出産時に「弟が生まれる」と言ってるのが涙を誘う......
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