Xavier

サイレントチャイルドのXavierのレビュー・感想・評価

サイレントチャイルド(2017年製作の映画)
4.0
第90回アカデミー短編実写映画受賞作品

凄い考えさせられる作品だった

耳の聴こえない少女リビー。
リビーは近々学校に行くことが決まっていて、両親はリビーが困らないように読唇術を覚えさせようと、聴覚障害者専門の社会福祉士のジョアンを雇う。
ジョアンは、リビーにとってどれがベストなのか、見極めるためリビーと数日間過ごす。そんな中で、ジョアンは重大な問題に気づく…

耳が聴こえないって事は、本人が1番大変だということを周りは認識しないといけない。でも、ここに出てくる両親は、
リビーに無関心だ。

"大変な思いをするのはリビーなの"と口にするものの、その対策を自分達では考えず、全てジョアンに丸投げ。

自分の子どもなのに何故?

数日間、リビーと過ごしたジョアンが出した答えは、リビーに手話を教えること
リビーに読唇術を教えても、会話をすることが困難なリビーの為には、手話がベストだと思ったからだ。
しかし、両親は読唇術を教えろの一点張り。

バカなのかな?
自分の子どもの事、解ってる?
今まで、リビーとどう接していたんだろう?と思えるぐらい…

確かに、母親なんて自分が出掛ける時に
リビーの近くに来て伝えようともしてなかったしな。
昨日観た"メイジーの瞳"と同じ思いになった。
子どもの可能性は、無限大。
それを摘むような事しか出来ない両親

リビーが可哀想だな…

ラストには、もっと衝撃的な事が
学校の70%以上が、授業や学校生活においても手話を使っていないという事実。

じゃあ、耳の聴こえない子どもたちは切り捨てるってこと?

多分、日本でもこういう事有るんだろうな。
そう考えると、やるせないなぁ…
Xavier

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