Same

The Witch/魔女のSameのレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
2.8
『悪女』のパクリパッケージのこちら、評判良くて結構期待して観たんですが、こんなにキッズ向けのチープな既視感バリバリ映画とは思わなかったです。つまんなかったなー

あらすじ
とある施設から脱走した少女ジャユン。倒れているところを酪農家の夫婦に助けられ、夫婦は記憶を失っている彼女を実の娘として育て上げる。高校生になったジャユン(キム・ダミ)は認知症を患ってしまった養母の治療費を稼ぐためにオーディション番組に出場するが、その事で彼女の過去を知るものたちにつけ狙われる事になる。

やさしい目で見てあげられるB級映画ならまだしもこれ、一級のスタッフがお金かけて作った作品でしょ?韓国映画って邦画の影響を受けて始まって、ハリウッド映画のテイストや手法を真似て必死に成長してきたと思うんですが、悪いところが出ちゃった感じ。監督や制作チームの個性をストーリーから感じないすべて何かの寄せ集めで作られたように感じました。

以下少々ネタバレ







記憶を失った女アサシンが覚醒するストーリー(今作はちょい違うけど)の似たような映画は過去にいくつもありますし、異能力バトルもとても日本のアニメ的で何度も見たことありますし、出てくる敵がおよそ訓練を受けたアサシンには見えないキャラ立ちを優先したアニメ的キャラ付けで、ドヤ感出しといてかませ犬なのも何百回と見てきてるし、実は全部掌握してましたー、はい無双ターン!みたいなのも何度も見たことありますよね。
もちろん定番の設定を少し変更するだけで大化けして面白くなる映画もたくさんあるし、大体ジャンル映画なんてそんなもんだと思うんですけど、なんだろうここまで少年マンガみたいなストーリーをドヤ顔でつらつら全部定番の組み合わせだけで見せるってどういうことですか。

しかも続編ありきの作品なのでとにかく主人公の覚醒までがちんたらしてて長い!
いや、もう展開はほぼ序盤から見えてるんだから早くしろよ笑
この監督、鑑賞者が場面場面で今どのくらい映画についてきてるかっていう読みが甘いのかな。全部後手に回ってる感じがしました。
鑑賞者が映画の少し先を想像できてしまって、それについてくるかのようにその通り定番の展開になっていったのが退屈だったのかなー。
もうちょっと裏切ってくれないと。

良かったところと言えば、韓国人ってどんだけゆで卵好きなのよ、サイダーとの食べ合わせってどうなのよ!ってことと、無双ターンがそれなりにスッキリさせてくれたくらいかなあー。

ほら、衝撃の事実みたいに最後チラ見せしてきた情報も全然面白くなさそうで、続編にも期待できないかなあ。
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