肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

永遠に僕のものの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.6
堕天使も微笑むブロンドでベイビーフェイスのピュア・悪人
現実に人を魅了する策謀のない"ジョーカー(愉快犯)"とはこういうヤツ

ここまで悪意と認識させない無自覚の純度の高い"悪意/愉快"だと見てるこっちは着地点を見失うw その居心地の悪い浮遊感。

この映画自体が真にロレンソ・フェロ(カルリートス役)の"ほぼ"独り舞台、魅力一点ものとして突き抜けて描き切ったのは、視聴者も病みつき、熱に浮かされたような不思議な鑑賞感を抱かせていると思います。
と言っても、魅力は限定的だとしても、繋がりやその形は共犯関係になる相棒のチノ・ダリン(ラモン役)も異彩を放つ存在感を見せるので要注目です。
その関係が"思わせぶり"で"詩的"。この映画で一番の魅力として吸い寄せられた感覚の奇特…いや危篤な人も多いのではないでしょうか?(笑)

ただ、個人の感想としては、主人公のカルリートスは生粋で純粋の憎めない(目の離せない)「キ○ガイ」で、共感・感情移入の入る隙が一分もなく、人物の魅力=人物への「理解」とするならば、掴み所のないままに終わるので、見た目・演技を抜きにすると映画として厳しく感じてしまいました…
そこで、それを違和感なく没入させるのに貢献しているのがサントラだなぁと、かなり印象的に感じました。

赤いルージュ、赤いブリーフ、艶と幼を兼ね備える純朴な欠損の『悪』