タロン･エジャトン君のハイレベルな演技と歌を堪能できる、エルトン・ジョンのヒット曲を盛り込んだミュージカル映画。なのですが、今の「放っておくと自己肯定感がジリ貧となる」自分にとってはえらく刺さる。
私はロックスターでもないし、エルトン・ジョンの熱心なファンでもない。彼みたいに非凡な才能は持ち合わせてない中年。
でも、どれだけヒットしても｢世界に、愛する人たちに必要とされてない、自分が望む形での愛を得られない」気持ちがいつまでも拭えないエルトンの孤独が刺さりすぎて、何度か泣きそうになりました。
話が進むに従って、本来全然似てないのにエルトン・ジョンに見えてくる（もちろんビジュアル面での役作りはしているけど）タロン君の憑依熱演はお見事！ これだけの演技見せられたら、何らかの賞を獲得してほしい…。
出演俳優はタロン･エジャトンしか把握してなかったけど、よく見りゃめちゃくちゃ豪華キャスト！
エルトンの楽曲の歌詞担当する相棒が「リトルダンサー」のジェイミー･ベル、恋人役にリチャード･マッデン、毒親の母にブライス･ダラス･ハワード、幼少の理解者である祖母がジェマジョーンズ！
あと去年解散したStrypesが初期のバンドメンバーで出てるのね！知らなかった。
監督さんはボヘミアン・ラプソディに引き続き実在するゲイミュージシャンの映画を撮影したわけですが、次作がボーイ・ジョージってまじか…。
