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少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?

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少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?が配信されているサービス詳細

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少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?

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少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?の作品紹介

少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?のあらすじ

自宅で無惨な刺殺体で発見された、女子高生のカミラ。彼女の親友だった18歳のドロレス・ドライアーが、殺人の第一容疑者として捜査の中心に浮かび上がる。ドロレスとボーイフレンドのセックス動画を、カミラがSNSで拡散した、というのが殺人の動機なのか?状況証拠は圧倒的に不利だが、決定的な物証はない。疑惑は収まらないまま2年半が経ち、21歳になったドロレスは遂に殺人罪で告発される。マスコミが騒然とし、全国民の注目が集まる中、裁判は開始されるが……。

少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?の監督

ゴンザロ・トバル

原題
Acusada/THE ACCUSED
製作年
2018年
製作国・地域
アルゼンチンメキシコ
上映時間
108分
ジャンル
サスペンス

『少女Aの殺人 容疑者ドロレスは、本当にカミラを殺したのか?』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第75回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
ゴンサロ・トバル監督の長編二作目。ヴェネツィア映画祭コンペに出品された。

秀作。このタイトルから予想されるような謎解きミステリーではない。殺人の容疑を着せられた主人公が世間からどのような扱いを受けるかを描いた社会派作品。

最後までことの真相ははっきりしない。一応真実っぽいことは仄めかされるものの本当に信じていいかは分からない。

ことの真相はどうでもよく、容疑者となった少女をとりまく社会を描き出す。友人や弁護士、両親など様々な立場の人間が絡み合う社会派人間ドラマとして普通によく出来ている。

終始暗い雰囲気の撮影、少女の家の内装などがとてもよく、一定のクオリティを備えている。

緊張感の持たせ方も上手く、盛り上がりポイントが程よく盛り込まれている。一度疑われたら潔白ではいられない。断罪しようとする社会との闘いを上手く描いている。

ドロレスをはじめ演技もよく、過度にドラマチックにならないバランスに仕上がっている。特に好きでもないが、社会派映画としてまぁまぁよく出来た秀作と言えるだろう。
◆あらすじ◆
女子高生のカミラが自宅で殺されている事件が発生し、その容疑者として親友のドロレスが告発される。ドロレスの両親は娘を守るべく弁護士を雇って無罪を勝ち取るべくドロレスを管理するも、ドロレスはその用意された受け答えや事実の隠蔽に不満を持ち始めて精神的に追い詰められていく。

◆感想◆
親友の殺害事件の容疑者にされた女子高生がマスコミや検察の追及に精神をすり減らすとともに裁判に勝つためだけに行動を制限される生活に不満を持ち始める姿を描いた作品となっており、事件そのものを描かず、裁判の経過やマスコミの報道などから事件の内容が分かっていく構成は観ている側を第三者として仕立て上げ、裁判の行方を興味本位で観る楽しさがありました。

女子高生のカミラとドロレスは親友であるものの、事件当時は険悪な状態にあり、カミラの母からドロレスが犯人だと名指しされます。それだけでストーリー初っ端からこの事件の異常性を察することができて、カミラがどのような目に遭ったのか、ドロレスが何をしたのかという気持ちが惹起されました。

ストーリーとしてドロレスにその両親が弁護士を雇って完璧な受け答えや行動をさせようとする姿が多く描かれており、母親がしっかり落ち着いているのに対して、父親が焦って怒りをぶちまけており、父親の無罪への執念を感じさせました。その一方、ドロレス本人は自分の在り方を変えることに反抗しており、度々弁護士の指示を聞かずに独断で行動する姿を見せていました。そこには自分がやっていないことに嘘が無いからなのか、それとも自分を縛るものを嫌う性格からなのか分かりませんでした。

前述のとおり、本作は観ている側が第三者の立場になっていて、その点でストーリーの中で真相を追うものでは無く、あくまで裁判として勝ち負けをつけるまでに留まっており、やはり真相を知りたい思いはありますが、本作の構成上、真相を明らかにしないのも間違ってはいないと思います。

殺人事件に巻き込まれた家族の法廷劇としてなかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2025年8月9日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
2.4
2019/11/10 DVD 1306作品目

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