にくそん

マイ・ブックショップのにくそんのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

街並みが魅力的すぎて、こんな町に本屋がないとか正気ですかと思う。そりゃ作るわ。また主人公が作った本屋がおしゃれでたまらん。「オールドハウス・ブックショップ」っていう名前がいいし建物がいいし陳列もいい。入荷を「その本が良質かどうか」だけで判断する本屋だってさ。夢かよ。

実際、ちょっとおとぎ話みたいに見えるところも多々。メガネ少年が引きこもり老人カスタマーへの配達係を務めてくれたり、クールな理系少女が店員になったり、楽しくて勝手に口角上がってくる。

なので、主人公に降りかかる問題にもファンタジックな解決があるかなと思ってたら意外とビターでびっくり。意地悪な権力ババアなんて、改心するなりやっつけられるなりするのかと思ってた。ババアが敵かと思いきや、田舎の排他的な大人たちみんなが敵でしたとか、嫌なところばっかりリアルで困る。

高田純次を若くして脂っこくしたみたいな男が出てくるんだけど、主人公が「全力を尽くして頑張る」みたいなこと言ったときに彼が「全力を尽くしたら人間は死ぬんだよ」って返すところがあって、あのセリフをGIFで持っておいて何かと使いたいと思った。何の感想。
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