らくだ

海底47m 古代マヤの死の迷宮のらくだのレビュー・感想・評価

4.0
「周囲が見えない海底の暗闇」
「誰もここにいることを知らない」
「海の素人しかいない」
「酸素ボンベというタイムリミット」
と、考え得る限り最悪の条件の中でウヨウヨしてるサメの集団から逃げるという地獄のような映画です。

サメに襲われて酸素残量が減っていく中でパニック状態になって最善の選択肢を取れなくなっているのがもう、本当に生々しいんですよね。最適解を取れる人の精神の強靭さの方がすごいのであって、普通はこんな感じになるという説得力がある…

特に赤い非常灯で照らされる巨大サメの姿がめちゃくちゃ怖いんですが、前作もそういうのがあったので、スタッフは完全に「暗闇の中のサメを赤い非常灯で浮かび上がらせるとみんな怖がる」っていうことを学習してきてますね。その通りだよ!


そんないろんな「こわい!」と「こわい!」を90分息つく間もなく次々と盛り込んでくるので、ずっとテンション上がりっぱなしですよ。
この夏の海水浴シーズンにピッタリの、涼やかでスリリングな最高の映画です。
このまま海底47mシリーズみたいにならないかな


あと、心の芥川龍之介が大喜びするシーンもありました。あれは喜ぶでしょ…
らくだ

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