
美知はまだ3歳。今日から働き始める母親は、子育てに協力的じゃない夫に苛立ちながら、美知の手を引いて家を出た。会社の保育所に美知をあずけるためだ。初日から遅れるわけにはいかない。急ぎ足で駅まで向かうと、電車から吐き出される通勤の人々は、小さい美知の目には大きく、恐ろしく、足がすくんでしまう。電車に乗ることが出来ずにいると、優しく声をかけてくれた年配の男性が、折り紙の亀を彼女にくれた。 「この亀さんみたいに首をすぼめて自分を守ればいいんだよ」 。美知は、首をすぼめ、母親と電車に乗り込んでいく。不寛容な通勤電車の中で、人の優しさに触れ、成長していく少女の記録。
東京で自分の居場所を探し続ける主人公・リクは、「幸福」を探し続けていたが、思うように見つけ出せない。ある日、遠く離れた母親の元へ帰り、そこにある確かな「幸福」に触れたとき、揺るがない母親の…
>>続きを読む東京の公立小学校で、新1年生を迎える入学式に向けて「歓びの歌」を演奏するという課題に挑む1年生たち。演奏の中心メンバーに選ばれたあやめが、仲間とともに困難を乗り越え、成長していく姿を追う。
母・ゆかと二人暮らしの少女・みゆきの夕ご飯いつも決まって、ゆかが作り置きしておくカレーだった。寂しさからみゆきはゆかの作ったカレーを捨ててしまう。その日から14年。20歳の母の日にみゆきは…
>>続きを読む凄惨な事件で家族を失った後、ライドシェアサービスのドライバーとして失意の日々を送る男は、ある乗客を乗せたことをきっかけに、自らの悲しみと向き合うことを余儀なくされる。
オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ――…
>>続きを読む新宿~箱根を往復する特急ロマンスカーでアテンダントとして働く鉢子。ある日、彼女はある中年の男性客とトラブルを起こし、その上男に母親から届いた手紙を読まれてしまう。鉢子の母が自殺を考えている…
>>続きを読む都内の医学部生・吉田優は自分に自信があり、周りを少し見下すような性格。そんな優が始めた書店でのバイトで、同じく新人として入ってきたのは26歳の短大生、吉田丈也。自分とは違う人生を歩んできた…
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