たにたに

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【糖尿病】2023年89本目

豊富な油田を有する先住民オセージ族の富を奪い取らんとする白人たちの略奪・横暴を映画化。
実在の事件をもとにした、3時間超えの超大作だ。

妻モーリー役の、リリー・グラッドストーンの演技も素晴らしいのだけれど、
やはりディカプリオの悲壮感ぶりが実に素晴らしかった。爪の甘い小物っぷり。叔父のロバートデニーロのいいなりで、どこか頼りな
い一面がある。しかし、裏ではしっかりと仕事を果たす。

白人の男たちが、オセージ族の資産を継ぐために現地の妻をめとっていく。
邪魔者は排除。
自らの手でではなく、殺し屋に依頼する。
仲良くなったと見せかけて、脳天を撃ち抜く。夜中にダイナマイトで家ごと爆破する。
治療薬に毒を混ぜる。

やり口がまさに卑怯。

心苦しいストーリーの中に、スコセッシ節の渋みが加わって、アメリカの黒歴史を忖度なく描いている。
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