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幸せへのまわり道のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

仕事や家族の問題で行き詰まっている雑誌記者は、上司の命令で子供向け番組の司会者を取材することに。司会者の少し風変わりだが穏やかな人柄に雑誌記者は惹かれ、二人は交流を深めていき......という話。
トムハンクス演じる司会者は実在するらしい。

悩みと葛藤を抱えていた主人公の心が司会者の温かい言葉で解きほぐされていく過程を描いたヒューマンドラマ。
ジャケット借りしたのだが、冒頭なんの説明も無しに子供番組が始まるので「何の映画?」と戸惑ってしまうが、仕組みがわかると司会者と雑誌記者の物語にひきこまれてしまった。子供向け番組なのに、司会者がセンシティブな題材まで語る姿勢に不思議な哲学を感じた。
主人公の父との確執が解消されるまでの流れがシリアスで色々考えさせられた。主人公の許せない気持ちも分かるし、父親のほうも家族を捨てた罪悪感を長年持ち続けていたことが伺えたし、難しい問題だと思った。終わり方も心地よくて満足度の高い映画だった。

トムハンクスがミュージカルパートで声を使い分けて歌うシーンが本当に上手い。向こうの俳優は歌上手い人多い。
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